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アコースティック・ギター関係 お薦めCD

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お薦めCDはいろいろありますが、まずは下記のアルバムを是非お聴き下さい。

ピエール・ベンスーザン・ファン驚愕!! 話題のフィンガースタイル・ギタリスト、ベン・パウェルのデビュー・アルバム入荷!!
●BEN POWELL / PRELIMINARIES      CD-YGR-01
 \2400(会員\2300)


■アルバム・タイトル『PRELIMINARIES』について
 チベット仏教の若き修道僧たちが本格的な厳しい修行
に入る前に義務付けられている3年3ヶ月と3日の初めて
の訓練期間を「
PRELIMINARIES」と呼ぶことをベンは
2008年に訪れたインドのラダックにある修道院で知り、
まさにそれはフィンガースタイル・ギターを学ぶ上でベン
自身に要求されていた期間とも重なり合うように感じら
れたという。ファースト・アルバムの完成時には、ようやく
自分の「準備」段階が終了しつつあるようなそんな感慨
深さもあったので、その言葉『
PRELIMINARIES [プリリミナリーズ; 予備行為・準備の意]』をアルバム・タイトル
として選んだのだそうだ。
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■下記はベン・パウェルから日本のアコースティック・ギター・ファンへ送られた言葉である

 All 13 tracks: The Village/ February/ Konkan Kanya Express/ Farewell Ladakh/ Bhagsu Road/ Nightwalking Monteverde/ Pashmina/ The Chalice Well/ Pangong Tso/ Dorje's Place/ Subika/ Reflections/ Theme from Jeeves & Wooster/ ■英国のフィンガースタイル・ギタリスト、ベン・パウェルのデビュー・アルバム。このアルバムには本当に度肝を抜かれてしまった。誤解を恐れずに言うならば「ビックリするほどピエール・ペンスーザンに酷似している」のだ。そのフレーズやアコースティック・ギター・サウンド、音の一粒ひと粒の立ち上がり具合というかニュアンスまでがベンスーザンを彷彿とさせる演奏なのだから、驚くしかない。しかも、本作はベンスーザンが長年プレイしていることでも有名なローデン(Lowden)ギターを使用。ベンが奏でるLowden 025モデルのアコースティック・サウンドは極上で、一聴して私の「今年のアコギ・アルバム最大の収穫の1枚」となったのだ。彼自身がフィンガースタイル・ギター音楽に傾倒するきっかけとなったのは、マーティン・テイラーの02年作のアルバム『SOLO』というのだから、最初からベスーザン一辺倒だった訳でもない。マーティン・テイラーによってフィンガースタイル・ギターに開眼し、その後2003年に偶然に見たベンスーザンのライヴ・コンサートでの演奏に感銘を受けて一気にベンスーザンのソロ・ギターの世界にのめり込んだようだ。ベン・パウェルが本作に収録したオリジナル作品を作る上で最も大きな影響を受けたのは、まだ20代だった1999年に半年にわたって滞在したインド各地やヒマラヤへ3年前(2008年)に再び訪れたことだった。本作の表ジャケットや内側に載っている雄大な風景や現地の人々の暮らしに触れて過ごした6週間の経験と感動が彼に多くの作品をもたらしたのだという。ベンスーザン以降もマーティン・シンプスンやトミー・エマニュエルなども聴いたが、ここ数年はフィンガースタイル・ギター音楽よりも自然に触れたりする中で曲想を得ることが多いとのこと。1976年生まれの現在35歳。30代半ばでのデビューは、ファースト・アルバムにしてこれ程までに完成された芳醇な音楽を生み出したのである。1人でも多くの方に彼のギター音楽を味わって頂きたいと思う。[プー横丁店主POOH、2011年8月記]
※この商品を買い物カゴでのオーダーご希望の方は、コチラからどうぞ
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≪プロフィールも含めた長い蛇足≫:
■現在活躍中のフィンガースタイル・ギタリスト達は、大ざっぱに言ってチェット・アトキンス〜トミー・エマニュエル等のギャロッピング・ギター系とマイケル・ヘッジス〜ドン・ロス〜アンディ・マッキー等のタッピング系の2つに大別できる訳だけれど、その2つの大きな流れとは異なる、いわば孤高の存在であったピエール・ペンスーザンに強くインスパイアされ、そのスタイルを継承・発展させるかのような新人、ベン・パウェルが登場したことに驚くと共に、「アコーティック・ギター音楽の無限の可能性」を私は感じている。26歳までの10数年間はエレクトリック・ギターのみをプレイしてきたベンだが、半年間のインド旅行の後、02年のクリスマスの日に手に入れたマーティン・テイラーのアルバム『SOLO』に衝撃を受けて、同アルバムの全曲をコピーすることでアコースティック・ジャズ・ギターの世界に没入したという。03年の暮れ、地方紙に「ベンスーザンという名のギタリストのコンサートが近くであるらしい」ことを知り、現在も付き合うガールフレンドの名前が「スー(Sue)」で自分の名前がベン。2人の名前を合わせたような「Ben-Sue-san」という名が面白いという理由だけで見に行ったピエール・ペンスーザンのコンサートとそこで買ったピエールのアルバム『INTUITE』が彼を更なるアコースティック・ギター音楽の深遠へと導いた。哲学科の「音楽美学」を専攻し、修士課程を終えていたが、高収入を得られるアカデミックな世界に進むことをキッパリと止め、音楽を探求することを決意した彼は、小さな酒屋で6年間働きながらフィンガースタイル・ギターのテクニックを独学で学んだ。ベンスーザンから学んだDADGADチューニングは、それまでジャズを通してスタンダード・チューニングを基本にギター音楽を志向していた彼の心を解き放ち、心の赴くままに音楽を創造する喜びを与えた。9年前に6ヶ月を過ごしたインドとヒマラヤを08年に再び訪れ、かの地の雄大な景色や人々の暮らしからインスパイアされて生まれた作品の数々がデビュー・アルバム『
PRELIMINARIES』に収められているのである。 [プー横丁店主POOH]

Greetings from England to all the fingerstyle guitar and acoustic music lovers in Japan.
 I am delighted to share with you my debut album, Preliminaries, a collection of original fingerstyle guitar instrumentals. Many of the pieces are inspired by my journey into the Himalayas, to the land of the high mountain passes. The melodies speak of the crystal clear high altitude air, deep blue skies and majestic glacial lakes. Other tracks on the album will take you to Italy, to the romantic city of Rome, and others to the mystical lands of Glastonbury Tor here in Somerset, UK.
 I am honoured that Preliminaries is now available in Japan thanks to Pooh Yokocho. As a musical travel-writer I look forward immensely to coming to Japan someday to visit your beautiful country and meet fellow acoustic guitar enthusiasts! Best wishes to you all,  Ben Powell

イギリスより日本のフィンガースタイル・ギター・ファンとアコースティック・ミュージック・ファンの皆さんへコンニチハ
 私のオリジナル・ギター・インスト作品を収めたデビュー・アルバム『PRELIMINARIES』を皆さんにお届けできることを大変嬉しく思っています。それらの作品の多くは、私がヒマラヤの山岳地方を旅したことにインスパイアされて生まれたものです。そのメロディは遥かな標高の澄み切った外気や真っ青な空や雄大な氷の湖のことを物語っています。本作の他の作品は、貴方をロマンティックな都市イタリアのローマや神秘的な英国南西部の町グラストンベリーの山頂へと誘うでしょう。
 プー横丁さんのおかげで私のアルバム『PRELIMINARIES』が日本で入手可能となったことを喜んでいます。旅したことを音楽で表現する作曲家として、いつの日か日本に行きたいと願っています。そして、美しい地方を訪ねたり、熱心なアコースティック・ギター・ファンの方々にお会いしたいと思っているんです。皆さん、どうぞよろしく。ベン・パウェル
LAURENCE JUBER / LJ PLAYS THE BEATLES: VOL.2 ('10)   \2800(会員\2700)

 produced by Hope Juber; All 15 tracks: Penny Lane/ Eleanor Rigby/ Drive My Car/ Here, There & Everywhere/ You Cn't Do That/ Blackbird/ I Feel Fine/ Dear Prudence/ When I'm Sixty-Four/ Please Please Me/ No Reply/ I Am The Walrus/ All I've Got To Do/ Michelle/ The Long & Winding Road/ ■ロウレンス・ジュバーが大好評アルバムで超ロングセラーを続けているビートルズのカヴァー集『LJ PLAYS THE BEATLES』の第2弾が発売された。タイトルもシンプルに『LJ PLAYS THE BEATLES: VOL.2』である。多くのミュージシャンにカヴァーされてきた「Blackbird」「I Feel Fine」「 Michelle」などだけでなく、「Dear Prudence」「I Am The Walrus」「All I've Got To Do」などの珍しい作品もカヴァーしているところにLJの選曲センスとこだわりも窺える。前作の第1集『LJ PLAYS THE BEATLES』がリリースされたのが2000年。10年の歳月を経て今再びビートルズ作品(今回はジョージ・ハリスン作品は1曲ものカヴァーされておらず、レノン=マッカートニー作品のみだ)のカヴァーに挑んだLJのアーティストとしての円熟味を感じさせる傑作である。
★ロウレンス・ジュバーの本作『LJ PLAYS THE BEATLES: VOL.2』ご注文は、メールでもお受けしておりますが、買い物かごによるオーダーご希望の方はプー横丁が運営していますネットショップ Shop at Pooh Cornerで受け付けております。


PETE HUTTLINGER / FINGERPICKING WONDER: THE MUSIC OF STEVIE WONDER('09)  CD-1017 \2400(会員\2300)

 All 10 tracks: I Wish/ Isn't She Lovely/ Signed, Sealed, Delivered/ My Cherie Amour/ Sir Duke/ You Are The Sunshine Of My Life/ Overjoyed/ Superstition/ Living For The City/ Lately/ ■ピート・ハットリンガーの新譜はスティーヴィー・ワンダーの作品集。ご存じの通り、ピートは既発アルバムでスティーヴィー・ワンダーの「Superstition(邦題: 迷信)」「Overjoyed」「Sir Duke」の3曲をいずれも素晴らしいソロ・ギターにアレンジし、録音してきた訳だが、本作のライナーに「僕はラジオから流れるスティーヴィー・ワンダーの曲を聴きながら成長しました。子供だったその時の僕に彼の音楽の味わい深さが解るはずもなく、彼の歌を聞き、ただ気に入っていただけで、別にスティーヴィー・ファンでもなかったのです。けれども、(プロ・)ミュージシャンになって『新たな耳で』聴くと、彼のオリジナル作品の持つ別の面やコード進行のカッコ良さが分かると、彼の音楽に対する感謝の気持ちが沸いてきました。スティーヴィーは偉大な作曲家であり、シンガーであり、パフォーマーだ。(1本の)ギターで彼の作品をアレンジし、弾くことは大きなチャレンジでした。このアルバムが制作できたことを光栄に思っています」と彼は記している。スティーヴィー・ワンダー作品の素晴らしさやそのオリジナル曲の持つサウンドの妙が解るピートだからこそ、そのアレンジに要した熱意と苦労は並々ならぬものであったと想像できる。前述の3曲もアレンジをアップデートさせて再録音されたものを収録。本当に聴き応えのあるカバー集だ。全面的にお薦めしたいアルバムである。尚、本作は、紙製の見開きジャケットによるスリムなパッケージになっており、内側クレジットには各曲で使用したギター4本のコリンズ・ギターのモデル名(D-1A、OM-1A、OM-1C、OM-2H)やキーとチューニングも記されている。


トミー・エマニュエル推薦!!
オーストラリアの若きギタリスト、ジョー・ロビンスンのソロ・デビュー・アルバム!!
Slice of Life Records / アコースティック・ギター・シリーズ VOL.5  《 日本語解説付
JOE ROBINSON [ジョー・ロビンスン] / バードシード: Birdseed   SLCD-3005 \2625

  本作『バードシード』はジョーが15歳の時にレコーディングしたアコースティック・ギターのソロ演奏中心のアルバム。全12曲中10曲が彼のオリジナル作品だ。アルバムの全曲を聴いてまず驚くのは、そのテクニックもさることながら、ソングライティングにおける彼の非凡な才能だ。ジョー自らも語っている通り、録音時まだ15歳だった少年がチェット・アトキンスやトミー・エマニュエル等いわゆるカントリー・ギター系のギタリストだけでなく、ジョー・パス、ハーブ・エリスやデイヴ・ブルーベック、デヴィッド・グリスマンやジャンゴ・ラインハルト、ラリー・カールトンやロベン・フォードらをはじめとする数多くの先達から受けた影響とインスピレーションを自らの作曲に見事に活かしている、その豊かな音楽性に目を見張るのである。名だたるプロ・ミュージシャン達が絶賛するジョー・ロビンスン。特にトミー・エマニュエルのギター・スタイルがお好きな方には全面的にお薦めしたいアルバムである。日本語解説付。絶賛発売中!! 詳しくはこちら
ご注文は、プー横丁までメール
[収録曲]
1. バーサ / Birsa
2. ブルー・ムーン / Blue Moon
3. ブラインド・ホセ・ラグ / Blind Hose Rag
4. ゴガメット / Gogamet
5. ブリスターズ / Blisters
6. バードシード / Birdseed
7. ヌーベック / Nubeck
8. モーイン・ザット・ブルーグラス / Mowin' That Bluegrass
9. ストンプ・スロッブ / Stomp Throb
10. チキン・リッキン / Chickin Lickin
11. チャターボックス / Chatterbox
12. エンターテイナー / The Entertainer
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「ジョー・ロビンスンはこの年齢にして既に素晴しいミュージシャンであり、誰もが聴くべきグッド・ミュージックの担い手といえる、まさに逸材です」- トミー・エマニュエル


BOB EVANS [ボブ・エヴァンス] / フォー・オン・シックス: 4 ON 6         CD-SLCD-3004 \2940

 All 12 tracks: ブラックバード/ オール・マイ・ラヴィング/ ノルウェ−の森/ ヘルプ!/ アイ・フィール・ファイン/ 涙の乗車券/ レイン/ アンド・アイ・ラヴ・ハー/ 今日の誓い/ ユー・キャント・ドゥー・ザット/ 悲しみはぶっとばせ/ シーズ・ア・ウーマン / ■2003年の全米フィンガースタイル・ギター・チャンピオン、ボブ・エヴァンス。1964年にTVで放映された「エド・サリヴァン・ショウ」に初登場したビートルズが人生初の「音楽体験」というボブが、満を持して発表した素晴しいビートルズ作品のカヴァー・インスト・アルバムだ。既発の2枚のソロ・アルバムにもボブは「Yesterday」や「Got To Get To Into my Life」といったビートルズ作品をカヴァーしていたが、全てビートルズ作品のカヴァー・アルバムを作ろうと決心するには並々ならぬ意気込みがあったに違いないと思われる。「ビートルズ作品の持っている魂とエネルギーをそのままアコースティック・ギター1本のプレイに込めたかった」という彼の思いは見事に結実していることが、本作リリースによって分かるのである。尚、このアルバムはプー横丁のレーベル、スライス・オブ・ライフから日本語解説付きで絶賛発売中。



注)ボブは全米フィンガースタイル・ギター・チャンピオンになった2003年にコンテスト会場であるカンザス州のウィンフィールドで会った赤崎郁洋や岸部眞明を通じて日本のフィンガースタイル・ギタリスト達の音楽にも親しみを感じ、その後は多くの日本のギタリストのアルバムを聴き、親しんでいる。赤崎郁洋のオリジナル作品「中国的夢紀行〜Shanghai Moon」や小松原俊の「文明開化」は既に彼のレパートリーにも加えられ、それらの作品をコンサートで演奏する際には「日本にも優れたフィンガースタイル・ギタリストが大勢いる」という話もしているとのことだ。


KIERAN MURPHY [キーラン・マーフィー] / ありのままに [原題 PER SE]     SLCD-3001 \2940(会員も同価格)


 15 tracks: Introduction/ The Chase/ Shy/ Bootleg Escapade/ Escapade Outro/ Hope [Green Again]/ Sangria/ Southern Run/ Prelude to East/ East/ First Crossing/ Interlude/ After the Fall/ Firetail/ And Out/ composed, arranged, produced and performed by Kieran Murphy; 15 tracks: Introduction/ The Chase/ Shy/ Bootleg Escapade/ Escapade Outro/ Hope [Green Again]/ Sangria/ Southern Run/ Prelude to East/ East/ First Crossing/ Interlude/ After the Fall/ Firetail/ And Out/ ■キーラン・マーフィー初のフル・アルバム。トミー・エマニュエルのプレイを彷彿とさせる切れ味鋭く抑揚に富んだダイナミックなプレイの「ザ・チェイス」や「ブートレグ・エスカピード」から、ケルティック音楽の影響が窺える「サザン・ラン」や「ファイアーテイル」まで、様々な作風のオリジナル作品が楽しめる聴き応え充分の素晴らしいソロ・ギター・アルバム。2001年9月11日の同時多発テロのニュースを知り心を痛めた当時13歳のキーランが、その翌日に作った祈りにも似た穏やかな作品「アフター・ザ・フォール」も収録。
年齢に不釣り合いな程の優れたテクニックだけでなく、様々な作風のオリジナル作品の曲作りにおいても、彼は才能を遺憾なく発揮している。スロー・バラードからパッション溢れる楽曲まで、アコースティック・ギター1本だけで表現されたキーラン・マーフィーの世界を堪能できる1枚。


■「弱冠18歳の超絶テクニック!今後に期待!ではない、既に期待していい!アーティスト。  ギターテクニックはもちろん、彼の音楽家としての素晴らしさを堪能できる一枚です。」              押尾コータロー (ギタリスト)

ALEX DE GRASSI [アレックス・デ・グラッシ] / THE WATER GARDEN('98)  \2400(会員\2300)

 All 10 songs: Endless Rain/ Down Below/ Vanishing Point/ Ripple/ Cumulus Rising/ AnotherShore/Lost in the Woods/ The Water Garden/ The Zipper/ Prelude/ ■本作は、アレックス・デ・グラッシが1998年にリリースした通算10作目(ベスト盤1枚を含む)のソロ・アルバムである。彼がこれまで発表したアルバムの中でも一際高い評価を得ており、その年のグラミー賞の『最優秀ニューエージ・アルバム』やインディー・アウォードの『最優秀アコースティック・インストゥルメンタル・レコーディング』にノミネイトされた事も記憶に新しい。そして、グラミー賞というようなメジャーな大舞台での評価だけでなく、本作は彼のアルバムに慣れ親しんできた昔からのアコースティック・ギター・ファンにも発表直後から大好評であった。というのも、彼は本作においてアルバム1枚全てをギター・ソロで演奏しており、それはアレックスの初期アルバム以後は無かった、久々の「出来事」なのであった。1978年のデビュー以来20年目にして自らのキャリアを振り返り、自身の音楽的ルーツに戻るかのようなスタイルで、アルバム全曲をギター1本でレコーディングされた本作は、当然の事ながらアコースティック・ギター・ファンの間で話題となり、本国アメリカでは勿論のこと、我が国でも多くのファンから圧倒的な支持を受けたのだ。ビルボード誌を初め、ギター専門誌や各種の音楽雑誌で絶賛されたのは言うまでもない。ジャケットの雰囲気そのままに「水」をテーマにした繊細かつ流麗な「音」の流れ、彼本来の持ち味を満喫できる佳作揃いのインストゥルメンタル作品、全10曲を収録している。Lowden、Breedlove、Fred Carlson3種のギターを持ち替えてプレイするデグラッシが、「まだまだ私はヤル気充分ですよ」とばかりに自らの存在感をアピールした傑作だ。アコ−スティック・ギター・ファンなら絶対に聴き逃してはイケナイ。

ベン・ラップス [Ben Lapps] / ニュー・カラー('09) SLCD-3006 \2625

プー横丁のレーベル、スライス・オブ・ライフからベン・ラップスのデビュー・アルバム『ニュー・カラー』を発売!!
 All 10 tracks: reverie レヴァリー: 夢想/ the new color ニュー・カラー/ going to california ゴーイング・トゥ・カリフォルニア/ for national フォー・ナショナル/ jasper's street ジャスパーズ・ストリート/ full circle フル・サークル/ marigold マリーゴールド/ diagram ダイアグラム/ stars スターズ/ phunkdified ファンクディファイド/ ■ジャスティン・キングを通じてマイケル・ヘッジスのギター・スタイルを知り、アコースティック・ギター音楽の奥深く豊かな世界に魅せられたベンのギター1本によるソロ・アコースティック・ギター・アルバム。彼のオリジナル作品8曲のほか、レッド・ツェッペリンの「ゴーイング・トゥ・カリフォルニア」、ジャスティン・キングの「ファンクディファイド」のカヴァーも収録した全10曲収録。日本語解説付き
「ベンは素晴しいギター・プレイヤーだ。これからもずっと注目していきたいと思っている」
 - ジャスティン・キング [Justin King] -

 ※詳しくはこちら

住出 勝則 [Masa Sumide] / CAT and MOUSE('09) \3000(会員も同じ価格)

 All 15 tracks: Desire/ Fun-key Talkin'/ Let Yourself Go/ Spider/ Call Me Old-fashioned/ Million Ways to Love You/ My Very Own Mirror Ball/ Take It or Leave It/ You're You and I'm Me/ Roller Coaster/ Cat and Mouse/ Keep The Faith/ Silk/ Uki Uki/ Sakura/ ■住出勝則のニュー・アルバム。すべて新曲による全15曲収録されたオリジナル・ソロ・ギター・アルバム11作目である。2008年発売の前作『BORN TO GROOVE』で大きな節目を経験し、2009年に更なる高みを目指す住出氏の、その志の潔さや清々しさを感じさせる珠玉のニュー・チューンの数々。アルバム発売に先立って先日行われたコンサートで本作に収録された全曲が披露されたが、そのライヴ・ヴァージョンからも容易に察することのできる彼の「新たなギター・ミュージックの世界」は、聴く者を心からリラックスさせる味わい深さと温かさに溢れている。是非お聴き頂きたい。

PRESTON REED [プレストン・リード] / METAL('95/'02)     CD-1002 \2800(会員\2700)

 All 13 tracks: Blasting Cap/ Stonecutter/ Far Horizon/ Slap Funk/ Overture [for Lily]/ Border Towns/ Metal/ Franzl's Saw/ Fat Boy/ Flatonia/ Chattanooga/ Tribes/ Train/ ■本作『METAL』は、95年に発売され、タッピングやハーモニックスをはじめとする超絶テクニックを駆使したアルバム。そのオーヴァー・ダビング一切ナシのソロ・ギターによるスタジオ・ライヴ・スタイルでの演奏で世界中のアコギ・ファンを「アッ」と言わせた、彼にとってもエポックメイキングなアルバムだった。それが、完売の為にここ数年入手困難となっていたが、オリジナル盤『METAL』の発売レーベルからプレストンが版権を買い取り、遂に再リリースされたのだ。しかも、全曲リミックス&リマスターされ、明らかに「音」も良くなっている。又、アルバム・タイトル曲「Metal」は、よりアコースティックなサウンドのライヴ・トラックに差し換えられた。曲順にも変更が加えられているので、一通り聴いた際の印象も随分違った。そして、表ジャケットも含み、CDブックレット等のアルバム・デザイン全体も一新されての今回の新装発売。ライナーの最後にプレストンは「I hope you enjoy the new Metal. Thnaks for listening」と締めくくっている。

JUSTIN KING / LE BLEU \2400(会員\2300)

 with Linh Renken(violin), Troy Sicotte(violin/double bass), James West(tablas/kinjara/udu/water); All 19 tracks: Taps/ Seville/ After the Harvest/ A Saucey Jig/ Scrabo Tower/ Northwest of Ju Ju/ Loco Motives/ Amazing Grace/ Pam And Johns House/ August Train/ Knock on Wood/ Winter on the Hill/ Ashokan Farewell/ Paris Morning/ Phunkdified/ Childs Toy/ Prinsengracht/ The Mill Creek/ Ashes/
■入荷前より多くの方からご予約やお問合せを頂いていたジャスティン・キング。本当に素晴らしいアルバムである。「マイケル・ヘッジスのスタイルの全てをマスターし、それを更に発展させつつある超絶テクニシャン」といった評価も海外のレビューでは見かけたりするけれども、彼の持つ音楽性やギター・スタイルは、そんな賛辞でさえも表しきれない、もっと豊かでヴァラエティに富んだものだ。既に3枚のソロ作を出していて(残念ながら1作目&2作目は廃盤の為に入手困難だ)、コレが3作目。本作では、6弦の普通のアコースティック・ギターのほか、Doolin Guitars製のダブルネック・ギターや7弦ギター、ガット・ギターやスライド・ギターもプレイ。1曲目の「Taps」ではタイトル通り、4分以上も「そんなタッピングやってたら腱鞘炎になるよ」というくらいのタッピング・プレイをフィーチャーした作品。それに彼の友人である打楽器奏者ジェイムズ・ウェストのタブラ(インドの打楽器)が絡んで、独特の「音」世界に入り、アルバムのオープニングから「何かが起きそう」という雰囲気。続く「Seville」は、スパニッシュ風味の切れ味するどいエモーショナルなプレイが印象的な作品。うって変わって3曲目の「After the Harvest」はソロ・ギターによるスロー・バラード。「A Saucey Jig」は、タイトルからも解る通り、アップ・テンポのジグ、等々。様々な輝きと彩りを放つ優れたオリジナル作品17曲に、心にしみる「Amazing Grace」と「Ashokan Farewell」のカヴァー曲も含む全19曲(収録時間63分余)。「The Mill Creek」で聴くスライド・ギター・プレイや、アルバム最後を飾る「Ashes」1曲で披露されるヘッジスを彷佛とさせる彼のヴォーカルも良いなァ。こんなにも色々な味わいのオリジナル作品が生まれた背景には、本作がレコーディングされる前までスコットランド、アイルランド、スペイン、チェコなどヨーロッパ各国を旅行した際、歴史ある様々な音楽に彼が触れたという事があり、そんな芳醇な音楽に影響を受けて本作の収録作品は作られたそうだ。まだ一般のファンには「知る人ぞ知る」という存在の彼だが、ラリヴィー(Larrivee)・ギターやエリクサー(Elixir)弦からエンドースを受けており、既に「業界は彼のギタリストとしての非凡な才能に注目し、行動を起こしている」ことも明らか。ジェイムズ・テイラーやラウドン・ウェインライト3世のコンサートのオープニング・アクトに起用された事もあるそうで、このまま行けば「ブレイク必至の逸材」と早くも申し上げておこう。という訳で、全面的にお薦めしたい。
★このジャスティン・キング『Le Bleu』のご注文は、
メールでもお受けしておりますが、買い物かごによるオーダーご希望の方は、こちらで受け付けております。

RICK RUSKIN / WORDS FAIL ME('97)  CD-9708 \2400(会員\2300)

 All 14 songs: Lullaby(3:02)/ Hey There, Baby(3:06)/ See-Saw(2:30)/ Mode Railroad(3:10)/ Long Walk Home(2:50)/ Places To Hide(2:29)/ Cut To The Chase(3:47)/ Satchel(3:48)/ Heavey Traffic(3:28)/ Art By Accident(2:45)/ Gratitude(3:17)/ Glass Guitar(2:37)/ & 50 Cents Gets You A Cup Of Coffee(3:25)/ Words Fail Me(2:58)/ ■70年代より今日に至るまで優れたソロ・アルバムを発表し、日本でもフィンガースタイル・ギター・ファンに圧倒的な人気を誇るリック・ラスキン。その彼が97年に録音、翌98年にリリースした傑作。2曲のヴォーカル作品を除き、彼のフィンガースタイル・ギター・ソロ演奏をフィーチャーしたオリジナル・インスト作品群は、いずれも粒揃いの全14曲。各作品におけるリック独特の伸びのある「音」と、ソレを活かしたフレーズの数々は、まさに彼の独壇場。1曲(ドロップDチューニング)を除きすべてレギュラー・チューニングでプレイされているが、そのヴァラエティに富んだ楽曲の魅力は、まさに筆舌に尽くしがたい。タッピングなどは使っていないにもかかわらず、多くのプロ・ギタリストが唸る高度なテクニックで、時にポップに時にファンキーに演奏されるリックのギターは、リスナーの耳と心を楽しませてくれる。これぞアクースティック・ギター・ファン必聴アルバム。 ※買い物カゴでのオーダーはコチラ

※尚、下記の別売りタブ譜『WORDS FAIL ME』も2625円にて好評発売中。
RICK RUSKIN / ワーズ・フェイル・ミ−: WORDS FAIL ME [タブ譜] ≪送料無料≫    SL-BK-0001  \2500+消費税

■監修: 岸部眞明
 transcribed by Rick Ruskin; 監修: 岸部眞明; All 14 songs: Lullaby/ Hey There, Baby/ See-Saw/ Mode Railroad/ Long Walk Home/ Places To Hide/ Cut To The Chase/ Satchel/ Heavey Traffic/ Art By Accident/ Gratitude/ Glass Guitar/ & 50 Cents Gets You A Cup Of Coffee/ Words Fail Me/ ■リック・ラスキンが1998年に発表し、アコースティック・ギター・ファンの間でベスト・セラーの1つにもなっている傑作アルバム『ワーズ・フェイル・ミー/WORDS FAIL ME』のタブ譜/楽譜。
リック・ラスキン自身が採譜し、岸部眞明氏の監修のもとで、制作された。単なるタブ譜&楽譜集だけでなく、リック愛用の3本のギターの写真も掲載されており、材質およびリックの各ギターに関するコメント付きだ。更に、中川イサト氏の長文の推薦文も添えられている。そのイサト氏の最後の言葉が印象的である。曰く、
「ギター・プレイヤーの諸君、この機会にリックラスキンというギタリストの作品に接してみてはどうですか。せっかく貴重な楽譜集が目の前にあるんだから」。
CDと共にアコースティック・ギター・ファンなら持っておいて損のないタブ譜だろう。
※買い物カゴでのオーダーはコチラ

TRACE BUNDY [トレース・バンディ] / ミサイル・ベル: MISSILE BELL - The DVD [62分DVD+ボーナス・ライヴCD]  DVD/CD-3003  \3800 今だけ特価 \2800

 Filmed live at the Boulder Theater, November 24th, 2007; [DVD] All 9 songs [plus 2 bonus songs] Porch Swing/ Liturgy/ Communion/ Stone's Serenade/ Missile Bell/ Love Song/ Refugee/ Hot Capo Stew/ Retroverse/ Plus Bonus Features: Fount Thou Come/ Joy to the World/ Carol of the Bells/ and more [Photo album]; [CD] All 10 tracks: Porch Swing [3:57]/ Liturgy [4:54]/ Communion [4:46]/ Stone's Serenade [4:30]/ Fount Thou Come [3:12]/ Missile Bell [5:30]/ Love Song [5:27]/ Refugee [5:36]/ Hot Capo Stew [3:06]/ Retroverse [7:07]/ ■トレース・バンディの最新作は、彼の地元であるコロラド州ボールダーのボールダー・シアターで行われたコンサートを収録したライヴDVDとそのライヴCDをセットにしたもの。DVDには9曲収録とあるがボーナスとして「Fount Thou Come」と「Christmas Medley」2曲の映像と演奏が収められているので実際は11曲収録ということである。ライヴCDには「Carol of the Bells」以外の同コンサートのライヴ10曲が収録されている。幾つものカポを使っての両手タッピングや手だけでなく肘でもギターのボディ・ヒッティングをやったりと、自由な発想と豊かな音楽的バックグラウンドを窺わせる音作りで、聴く者に深く静かな感動を与える。タッピング・プレイというとアップテンポのものばかりを想像しがちだが、本作のタイトル曲「Missile Bell」や「Liturgy」「Love Song」「Refugee」、ボーナス・トラックのクリスマス・メドレーの「Carol of the Bells」などに顕著なようにトレースのオリジナル作品は流麗なメロディの中にタッピングによるフレーズが違和感なく見事に溶け合ってプレイされており、サスガだなぁと思う。CDとDVDがセットになった『ADAPT』発表から4年が経った今「更に進化したトレース・バンディ」を是非お聴き頂きたいと思う。日本語解説付き。
【Player誌08年9月号に掲載された『ミサイル・ベル: MISSILE BELL - The DVD』レビューより(抜粋)】DADGADチューニングと特殊なカポを使った斬新な演奏は、ソロギタリストとしての可能性を最大限追求したとてもユニークな内容。アコースティック・ニンジャと呼ぶに相応しい超テクニカルで個性的なパフォーマンスの連続だ。もしも故マイケル・ヘッジスが彼の演奏を観たら、きっと驚きの声を上げるに違いない。

PETE HUTTLINGER / THE SANTA RITA CONNECTION('04)     \2400(会員\2300)

 All 13 tracks: The Santa Rita Connection/ Darcy's Guitar/ Hortensia/ I Got Rhythm/ Oklahoma Twilight/ Sunny/ Superstition/ Goodbye Cheste/ Kim's Intro/ Kim Sherman's/ McGuire's Landing/ Tommy In The Morning/ When The Sun Breaks Her Silence/ ■ピート・ハットリンガーを初めてお聴きになるのなら、先ずお薦めしたいのが本作だ。優れたリズム感と右手コントロールの見事なプレイで「名刺代わりの1曲」って感じのタイトル曲で本作はスタートする。13曲中10曲が彼のオリジナル作品で、トミー・エマニュエルとの出会いにインスパイアされて1日で書き上げた「Tommy In The Morning」、トワイライト・ゾーンのフレーズが出てくる「Oklahoma Twilight」、亡くなった愛犬に捧げられた「Goodbye Chester」、チェット・アトキンスも足しげく通ったというピート行き付けの楽器店の人の所有するギターをタイトルにした「Darcy's Guitar」など、どの曲も心地よくシンコペイトするベース・ラインを効かしたアレンジが、見事だ。ケルティック風味の「Kim's Intro」「Kim Sherman's」も心にしみる。そして、3曲のカヴァー作品。これが凄い。軽快に弾むように演奏されるガーシュウィン作のスタンダード・ナンバー「I Got Rhythm」、ボビー・ヘブが65年に放った大ヒット曲「Sunny」では半音スライドさせるフレーズを入れたセンスの良いイントロも印象的。そして問題(?!)の「Superstition」だ。勿論、この曲はスティーヴィー・ワンダーの大ヒット曲の1つで、邦題「迷信」としても知られる名曲だが、オリジナルはあのクラビネットの有名なリックスが随所に登場し、それにメロディ・ラインが乗っかり、途中ブラス・セクションのフレーズがバックビートで被さるように流れるのである。この曲をギター1本で演ろうとは誰も考えないと思うけれど、ピートは気軽なファンのリクエストを受けた事をきっかけに「じゃあ演ってみよう」と思いついたのだ。「アレンジに2時間、マスターするのに2ヶ月かけた」という。現在、ピートはこの難曲をステージで殆ど手元も見ずに軽くステップを踏み、踊りながら実にリラックスして楽しそうに演奏しているのだけれど、まぁ同業のプロ・ギタリスト達が「クチあんぐり」のプレイであるのは間違い無い。超絶テクニックという技巧面より、ギター・アレンジにおける類い稀なセンスと抜群のリズム感があればこそ、この歌心あふれるニュー・ヴァージョンの「迷信」が出来上がったのだと思うのである。大推薦アルバム。是非お聴き頂きたい。尚、本作の全13曲に『NAKED POP』の6曲と『CATCH & RELEASE』の5曲の全24曲をピート自身が採譜した別売タブ譜『THE PETER HUTTLINGER COLLECTION: VOL.1』も発売中。


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