ロック/フォーク/シンガー・ソングライター関係 お薦めCD
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あのジョン・ミラーが結成した新アコースティック・ユニット、ズンビードのアルバム入荷中。
●ZUMBIDO [John Miller, G.Snowe &
J.Litwin] / DOMINGO('11) CD-1011 \2400(会員\2300)
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feat. John Miller [acoustic guitar], Ginny Snowe [melodica and vocals], Joel Litwin [percussion]; All 13 tracks: Homenagem A Pixinguinha/ Canario do reino/ Toada de Cico - Forro da Feira/ Garota de Ipanema/ Menina amanha de manha/ Domingo no Orfeao Portugal/ Luiza/ Coracao vagabundo/ Carrapato/ Sonho meu/ Eu sei que vou te amar/ Que par seria/ Verde/ ■ジョン・ミラーが新たに結成したアコースティック・ユニット、ズンビード (ZUMBIDO)のデビュー・アルバム。シンプルなアコースティック・サウンドでプラジリアン・ミュージックを楽しげに演奏する3人。メロディカとヴォーカル担当のジニー・スノウーはジョンの奥さん。07年に発表したジョンとジニーのデュエット・アルバム『YOU FASCIONATE ME SO』ではヴォーカルとギターでしっとりとした音楽を聴かせてくれたが、本作ではトリオでのシンプルな演奏ながらサンバやボサノヴァなど彼等のブラジル音楽への愛情と憧れがひしひしと感じられ、聴く者をウキウキとさせる魅力で一杯だ。 |
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All 15 tracks: Party Party/ Arkansas/
Henry Morgan/ The Factory/ Face Down In The Meadow/ Home To
You/ Song Is Born Of Riff And Tongue/ Don't Let Nobody/
Runnin・Down To Memphis/ Pistol On The Shelf/ Night
Flight/ Bonus tracks: 111 Avenue C/ Across From Me/ Bar In
My Car/ Scene Of The
Crime/ ■メンバー全員がアメリカ人ながら、チャス・チャンドラーに認められたのをキッカケに渡英。ロンドンのパブ、タリー・ホをホーム・グラウンドにし、ブリンズリー・シュワルツ等と共にパブ・ロック・シーンを牽引した4人組、エッグス・オーヴァー・イージーが72年にリリースしたファースト。R&R、カントリー、R&Bなど、リアルでホットなサウンドが楽しめる傑作。プロデュースはリンク・レイが担当。オリジナル紙ジャケット仕様。オリジナル内袋封入。ボーナス・トラック4曲収録。2010年24ビット・リマスター。 |
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All 12 tracks: Come Over/ House On The
Hill/ She Always Leaves Me Laughing/ How You Loved Me/ Torn
Between Temptations/ Love In The City/ Bachelor Mother/ John
& Julie/ Hot Little Hands/ Somewhere Friday Night/ Dance
This Dance/ You Don't Have To Walk In The
Rain/ ■「ハッピー・トゥゲザー」のヒットで知られるソフト・ロック・グループ、タートルズが69年にリリースした5枚目にしてグループ最後のアルバム。キンクスのレイ・デイヴィスをプロデューサーに迎え、パイ後期のキンクスにも通じる哀愁とユーモアが滲み出たオリジナリティあふれるサウンドを展開。ヒット・チャートは低調に終わったが、60年代ロックの魔法が見事に開花した隠れ名盤として人気が高い。オリジナル紙ジャケット仕様。オリジナル内袋封入。2010年24ビット・リマスター。 |
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with Jerry Douglas, Russ Barenberg, Claire Lynch; All 12 tracks: O What a Thrill/ Bless Your Foolish Heart/ Wear Me Out/ Stand by Me/ It's a Shame About Him/ Sham-A-Ling-Dong-Ding/ I'm Gonna Miss You Girl/ I Turn To My Guitar/ Lonely for a While/ Eulalie/ Far Side Bank of Jordan/ Loose Talk/ ■ジェシ・ウィンチェスターの新譜。ジェリー・ダグラス、ラス・バレンバーグ、クレア・リンチ等のサポートも光るアコースティックな音作り。あの「Stand by Me」をカヴァーしているのだけれど、これが驚くほど彼の唄いぶりにフィットしていて思わず和んでしまった。良いです。 |
●ARLEN ROTH / HOT PICKUPS('80/'06)
CD-3044 \1800(会員\1700)
80年にリリースされたアーレン・ロスの名盤が遂にCD化。※「Rounder
Archive
Series」の1枚としてCD-R盤で限定発売されたもので、ライナーや写真はPDFデータで収められているのでPCでご覧下さい。
●ARTIE TRAUM / THIEF OF
TIME('07) CD-J07 \2200(会員\2100) produced by Wendy Waldman; with John
Sebastian, Donna Lewis, Amy Helm, Kenny Edwards, Tony Levin,
Warren Bernhardt, Gary Burke, Jim Photoglo; All 11 tracks:
Bonnie Jean/ Thief Of Tome/ Midnight Blues/ Back In The
Sugarcane/ Where The Blues Began/ Cuckoo Bird/ Last Tree In
The Bronx/ Halifax/ That Secret Place/ Insult A Man/ Country
Boy Blues/
■アーティ・トラウムのニュー・アルバム。プロデューサーはウェンディ・ウォルドマンで前作の『SOUTH
OF
LAFAYETTE』を聴いて「アーティの次のソロ・アルバムは私にプロデュースさせて」と申し出ていたそうだ。ジョン・セバスチャン、エイミー・ヘルム、ケニー・エドワーズ、ジム・フォトグロ等がゲスト参加。自らの音楽を説明するのに「hip
fusion of folk and
jazz」という言葉を使っているアーティの5年ぶりのヴォーカルは、誰にとっても懐かしい友人からの久々の便りを聴くような気持ちにさせてくれる好アルバムだ。そして、今このアルバムを聴き、アーティが今とても元気でアーティストとしても充実していることが分かり、嬉しく思っている。
●ARTIE TRAUM & PAT ALGER / FROM THE HEART('80/'05)
CD-3039 \1800(会員\1700)
発表されてから25年経って遂にアメリカでもCD化されたアーティ・トラウムとパット・アルジャーの傑作アルバム。ファン必携。※「Rounder
Archive
Series」の1枚としてCD-R盤で限定発売されたもので、ライナーや写真はPDFデータで収められているのでPCでご覧下さい。
●BERNIE LEADON / MIRROR('04)
CD-RS-00303 \2200(会員\2100) with Emmylou
Harris, David Kemper, Michael Rhodes, Tommy Burroughs, James
Hooker, All 10 tracks: Vile and Profane Man/ Volcano (I
Identify)/ Center of the Universe/ What Do I Own/ Backup
Plan/ Everybody Want/ Sears and Roebuck Catalog/ Rich Life/
Hey, Now Now/ God Ain't Done With Me Yet/
■元イーグルスのバーニー・レドンがソロ・アルバムを発表。初期イーグルスのサウンドの要であった彼が、バーニー・レドン=マイケル・ジョージアデス・バンド名義の『NATURAL
PROGRESSIONS』を今に蘇らせたような優れた作品とサウンドのアルバムを引っさげて27年ぶりに再び我々の前に「ソロ・アーティストとして」現れてくれた。プロデューサーは、ライアン・アダムスやジェイホウクスなども手掛けたイーサン・ジョーンズ。イーグルスの初期アルバムをプロデュースしたグリン・ジョーンズの息子である。デヴィッド・ケンパー(Drums)やマイケル・ローズ(bass)等のサポートを軸に、バーニー自身もマルチ・プレイヤーぶりを発揮し、様々な楽器をプレイ。ゲストのエミルー・ハリスは2曲に参加。もう文句ナシ。 feat. Artie Traum, Chris Shaw, Tom
Akstens; with John Sebastian(hamonica/6-string banjo), Happy
Traum(guitar/background vo.), Robbie
Dupree(harmonica/background vo.), Cindy Cashdollar(dobro),
Abbey Newton(cello), John Kirk(fiddle), Tony
Markellis(bass), produced by Big Trout Radio and Tom Mark;
All 14 songs: I'm A Goin' Fishin'/ Big Old Trout/ Fishin's
Just a Waste of Time/ Fishin' Blues/ The Yellow Mailbox/
Dumb Luck/ Ain't No Sure Thing/ On The Esopus/ Walter/ Hook
and Line/ My Old Cane Pole/ Crawdad/ Gone Fishin' Today/
Leave This World Behind/
■アーティ・トラウム、トム・アクステンス、クリス・ショウ3人による新グループ、ビッグ・トラウト・レイディオのデビュー盤が入荷。「たった10ワットの出力しかない山奥のラジオ局、ビッグ・トラウト・レイディオ(でかいニジマス・ラジオ)は、何と魚釣りに関する曲しか放送しない。それもその筈、変人のオーナー、カールトン・マンスン曰く『ワシの関心事は2つしかない。グッド・フィッシングとグッド・ミュージックじゃ。だから、ワシのラジオ局ではフィッシングの曲しかかけんのじゃよ』」なんてアーティ達が楽しくもデッチあげた架空の話をもとに、「そのラジオ局でオンエアされている歌の数々を収めたアルバムがコレなんだ」って事でリリースされた本作。そのアコースティックでシンプルな音作りは、プー横丁が長年お薦めしている「この種の音楽」ファンの方々には、皆さんに気に入って頂けると思う。3人それぞれのオリジナル作品11曲に、例えばジェフ・マルダーがカヴァーした事でも有名な「フィッシング・ブルース」などのトラディショナル作品3曲を加えた全14曲。ジョン・セバスチャン(その「フィッシング・ブルース」では6弦バンジョー、他の2曲ではハーモニカ担当。どの曲でもソロ・プレイを披露)、ハッピー・トラウム、シンディ・キャッシュダラー、ロビー・デュプリー等、気心の知れたミュージシャン仲間をゲストに、時にしっとりと、時に賑やかに繰り広げられる彼等の演奏を聴いていると、こちらまでリラックスし、楽しくなってくる。そんなアルバムであります。是非お聴き下さい。 All 9 tracks: All the
Diamonds/ Salt, Sun and Time/ Don't Have to Tell you Why/
Stained Glass/ Rouler Sa Bosse/ etc.
■私(プー横丁店主POOH)が個人的に最もお薦めしたい5作目のアルバム。「All
the
Diamonds」や彼のアコースティック・ギター・プレイが素晴らしい名インスト作品「Rouler
Sa
Bosse」も含む全9曲。2007年リマスタリング。カナダ原盤を忠実に再現した紙ジャケット仕様で限定発売。
※買い物カゴでのオーダーはコチラ
●BIG TROUT RADIO / SONGS ABOUT FISHING('03)
CD-TWI-0315-2 \2200(会員\2100)
◆BRUCE COCKBURN / SALT, SUN AND
TIME('74) \2730
CPR
■デヴィッド・クロスビ−がベテラン・ギタリスト、ジェフ・ピーヴァ−(Jeff
Peavar)と、息子であり優れたシンガー・ソングライターでもあるピアノ&キーボード奏者のジェイムズ・レイモンド(James
Raymond)と共に新たに結成したバンド、CPR。ベースとドラムス担当のサポート・メンバー2人を加えた5人編成のCPRは、98年の公式デビュー・アルバムを発表した時から、プ−横丁界隈では大評判となっていました。続く2作目の2枚組ライヴ盤では、完璧なアンサンブルとメンバーの5人全員がヴォーカルをとれる強みを生かした見事なコーラス・ワークで、ライヴ・バンドとしても並はずれたセンスと実力をもっている事も我々に示してくれたのです
●CPR / JUST LIKE GRAVITY('01) \2200(会員\2100)
収録された全12曲は、全てがCPRのメンバーによるオリジナル作品。クロスビー単独によるオリジナル作品はアルバム・タイトル曲も含み、3曲。その他はレイモンドの単独、クロスビーとレイモンド、クロスビーとピーヴァー、クロスビーとピーヴァーとレイモンド、CPRのメンバー全員、そしてクロスビーとレイモンドとグレアム・ナッシュ3人によるオリジナル作品も収められており、いずれも粒揃いの佳曲。その中でも、息子レイモンドの成長著しいソングライティングとヴォーカルが素晴らしく、彼の単独によるオリジナル曲「Jerusalem」が、その事を如実に物語っていると言えます。勿論、御大クロスビーの精気に満ちた力強いヴォーカルは、本作でも長年のファンを唸らせるカッコ良さ。CPRをまだお聴きでない方は、先ずこの最新作をお聴きになって度胆を抜かれて下さい!! 歌詞付き。 |
CPRの98年作。収録された全11曲はすべて(共作を含む)クロスビ−のオリジナル作品。リード・ヴォーカルもクロスビ−が殆どで担当していますが、息子のレイモンドのリード・ヴォーカルも素晴らしい。本作がリリースされた当時は、彼等のコーラス・ワークに全盛期のCS&NやCSN&Yをイメージしたファンの方も多かったようです。リランド・スクラ−(bass)とラス・カンクル(drums)も参加しています。歌詞付き。 |
そして、こちらは99年にリリースされた2枚組CD。実際のコンサートの順番通り、オーヴァーダビングは一切しなかったという、自らのステージ・パフォーマンスへの自信が窺える強力なライヴ盤です。前作『CPR』のライヴ・ヴァージョン作品は勿論、「Almost Cut My Hair」「Deja Vu」「Long Time Comin'」「Ohio」などCS&NやCSN&Yの大ヒット曲もカヴァー、極め付けは「Hero」で、ゲスト・ヴォーカリストにフィル・コリンズが登場し、見事なデュエット・ハーモニーをクロスビ−と共に聴かせてくれます。又、クロスビーがザ・バーズ時代に作った大ヒット曲「Eight Miles High」がCPRの素晴らしいニュー・アレンジで演奏され、「現在(いま)の歌」となって見事に甦っているのも大きな話題となっています。 |
●DAVE GERSHEN & JON GERSHEN / FADED
GLORY('03) \2200(会員\2100)
produced by Jon Gershen; feat. Dave Gershen(acoustic guitar/vocals), Jon Gershen(acoustic guitar/vocals), with Arlen Roth(electric guitar), Eric Parker(drums), Albert Rogers(bass), Dan McKinney(keyboards); All 11 tracks: Lost The Race/ Faded Glory/ Unfinished Business/ I'd Rather Live In The Past/ Don't Play With Love/ Wild & Free/ Victoria/ Christine/ Liberty Avenue/ Carla/ Cabana Moon/ ■70年代ロックやシンガーソングライター・ファンに今なお圧倒的な支持を受ける伝説のグループ、あのボーダーラインのメンバーであったデイヴとジョンのガーシェン兄弟が、初のデュエット・アルバムを発表!! しかも、すべて新録音による彼等のオリジナル新曲を収めたニュー・アルバムである。今年の夏中かけてレコーディングされた本作には、彼等の旧友アーレン・ロスのリード・ギター、エリック・パーカー(クリス・パーカーの弟)のドラムス、そして現ジム・ウィーダー・バンドの2人、ダン・マッキニーのピアノとオルガンにアルバート・ロジャースのベースという布陣でバックアップされた全11曲が収録されている。デイヴ(6曲)とジョン(5曲)のソングライティングによる個性の違いも際立っていて、カントリー・フレイヴァーあふれるものから、ブルースっぽいもの、心にしみるバラードなど、彼等の音楽性の懐の深さが窺い知れる内容だ。そんな多彩な音楽性に対応できるアーレン・ロスの千変万化のリード・ギターを軸とした彼等4人の力量とセンスには驚くばかり?アルバム・タイトルにもなっている「Faded Glory」は、一聴してヴァン・モリスンがカヴァーしてもおかしくないような作品で、本作の聴きモノの1つである。その「Faded Glory」を歌うジョン・ガーシェンは、ボーダーラインが72年に発表した傑作アルバム『SWEET DREAMS AND QUIET DESIRES』に収録の名曲「Please Help Me Forget」などを歌っていた当時の彼の渋いヴォーカルを彷佛とさせる歌いぶりで、本当にゾクゾクッときてしまう。70年代のウッドストック・ミュージックの伝統を今に受け継ぐガーシェン兄弟の新作『FADED GLORY』。全面的にお薦めする。で、本作は輸入盤のみの発売で、国内盤の発売予定は無い。既に入荷しており、絶賛発売中だ。 |
●ERIC ANDERSEN / THE STREET WAS ALWAYS THERE('04) CD-1082 \2000(会員\1900)
●ERIC ANDERSEN / BEAT AVENUE[2CDs] 2003
2CD-1068 \3000(会員\2900)
with Garth Hudson, Phoebe Snow, Lucy Kaplansky, Mark Egan; All 14 tracks:{DISC 1] Ain't No Time To Bleed(3:53)/ Before Everything Changed(4:55)/ Salt On Your Skin (4:45)/ Song Of You And Me(6:18)/ Shape Of A Broken Heart(3:52) / Great Pyramid(4:47) / Under The Shadows(3:43) / Rains Are Gonna Come(3:21) / Run Away(4:34) / Stupid Love(3:34) / Still Lookin For You(4:42) / Feel Like Comin’ Home(3:25)/ [DISC 2] / Beat Avenue(26:12) / Blue Rockin Chair(10:34)/ ■『YOU CAN'T RELIEVE THE PAST』に続くエリック・アンダースンの新譜。2枚組のディスク1に12曲、ディスク2に2曲の計14曲を収録。ディスク1の1曲目「Ain't No Time To Bleed」でデュエット・ヴォーカルで参加のフィービ・スノウをはじめ、ガース・ハドスン(accordion/piano/organ/tenor sax)、ルーシー・カパランスキー(vo.)、マーク・イーガン(bass)等が参加。ディスク2に収められた26分余の長さにおよぶアルバム・タイトル曲「Beat Avenue」は、1963年11月23日にテキサス州ダラスでジョン・F・ケネディーが暗殺されたその日の24時間の出来事(当時エリックは20歳でサンフランシスコに住んでいた!!)が語られている。 |
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エリック・カズ70年代の未発表トラック集が世界初リリース!! |
produced by Jim Rooney; with Bobby Charles, Rick Danko, Garth Hudson,Geoff Muldaur, Amos Garrett, Paul Butterfield, Maria Muldaur, Jim Rooney,Billy Rich, Chris Parker, Jim Colegrove; All 10 tracks: Living On The Trail(4:30)/ Envy The Thief(4:20)/ Lost In The Woods(5:21)/ Thunder Heads Keep Rollin'(4:25)/ The Carpenter's Boy[Icarus](1:15)/ Lightning, They Say(3:47)/ Joshua Gone Barbados(5:04)/ Stick To Run(6:13)/ Stewball(4:55)/ Fast Acne(4:18); ■エリック・フォン・シュミットが1971年にポピー・レーベルから発表したソロ・アルバムが遂にCD化。後にポール・バターフィールドのベター・デイズのメンバーとして73年作『BETTER DAYS』をレコーディングすることになるメンバー、ジェフ・マルダー、エイモス・ギャレット、クリス・パーカー、ビリー・リッチ等が参加している事でも知られる傑作。又、ザ・バンドのリック・ダンコ、ガース・ハドスン、そしてボビー・チャールズ、更にはマリア・マルダー、ハングリー・チャックのジム・コルグローヴ、本作のプロデューサーでもあるジム・ルーニー(ボーダーライン/キース&ルーニー)も参加。素晴らしいロック・アルバムに仕上がった本作は、全てのロック・ファン必携アルバムだ。新たに書き下ろされたJohn Kruthによる長文ライナー(英文)も読み応え充分。 |
ジーンと、奥方であり優れたシンガー・ソングライターでもあるメリッディアン・グリーンが1988年に発表した初のデュエット・アルバム。2人の共作をはじめ、ドノヴァン、スティーブ・グッドマン、サンディ・デニー、マイケル・スミス、ジミー・ロジャーズの作品をカヴァー。ほとんどの楽器を多重録音で演奏するジーンのマルチ・プレイヤーぶりも楽しめる傑作。ジーンとメリッディアンが国内盤の為に書き下ろしたライナーと曲目解説及びその邦訳、歌詞・対訳付。解説: 中川五郎。 |
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All 12 tracks: Coast Hotel/ Sin City/ Just Away/ California Blues/ Cowboy Girl/ Chief Seattle/ Sweet Desert Childhood/ Banjo Dog/ Drunkard's Dream/ Lookin' For Trouible/ Life Carries On/ Get Up Blues; ■2001年に初のソロ・ライヴ盤『IN CONCERT: I HOPE THEY LET US IN』(SLCD-1007)を発表したジーン・パースンズ(元バーズ/元フライング・ブリトー・ブラザーズ)の新作は、音楽的パートナーであり奥方でもあるメリッディアン・グリーンとのデュエット・アルバム第2弾だ。しかも、ライヴ・アルバムである。メリッディアン(guitar/vocal)とジーン(guitar/12-string guitar/slide guitar/banjo/vocal)の2人のみの演奏だが、そのライヴ・パフォーマンスはシンプルかつピュアな魅力で一杯。ジーンのアコースティック・ギター(6弦・12弦・スライド)とバンジョーによる変幻自在のバックアップも見事で、2人のハーモニー同様、そのサウンドには豊かな拡がりが感じられるのだ。今回のライヴ盤では、既発アルバムからの作品だけでなく、彼等が初めてとりあげた作品が幾つも収録されているが、その中でも特に注目すべきは、何といってもグラム・パースンズの名曲「シン・シティ」を彼等がカヴァーした事である。グラム・パースンズ作品はジーンのソロ・アルバム『メロディーズ』で「Hot Burrito #1」を既に録音しており、これが2度目。この曲でのジーンのリード・ヴォーカルに絡むメリッディアンのハーモニーも絶妙だ。歌詞付き。 |
●GIB GUILBEAU & GENE PARSONS / LOUISIANA RAIN('02)
CD-CDWIKD-219 \2200(会員\2100) All 25 tracks: Your GentleWays Of
Loving Me(1968年録音)/ Louisiana Cottonfields(1970)/ Workin'
On A Tugboat(1970)/ Into The Darkness Of Your Mind(*)/
Louisiana Rain(1967)/ Sweet Sugar Blues(1970)/ Walk With
Sam(1970)/ Sweet Suzannah(1967)/ Miles & Cities(1970)/
Young Country Girl(1970)/ Multiple Heartaches(1970)/ Two
People(1970)/ Deseration's Back Again(*)/ Happy Cajun
Man(1970)/ Mr Somebody(*)/ Sweet Rose(1968)/ I Get A Hurt On
Inside(1970)/ Woman's Disgrace[home demo](*)/
There's Still A Little Something On Your Mind[home
demo](*)/ Louisiana Woman(*)/ Home Of The Blues[Gib
Guilbeau](1969)/ Lodi[Gib Guilbeau](1969)/ World
Of Dreams[Gib & Wayne](1965)/ If It's Me I'm A
Fool[Gib & Darrell]][home demo](*)/
On Pins & Needles[Bruce E. Oakes(1968)];
■カントリー・ロック&バーズ・ファン驚愕の凄いアルバムが英国で発売された。ギブ・ギルボーとジーン・パースンズ名義でリイシューされた本作は、68年にベイカーズフィールド・インターナショナル・レーベル(いずれもゲイリー・パクストン制作)で録音された「Your
Gentle Ways Of Loving
Me」でスタートする。のちにザ・バーズの『DR. BYRDS & MR.
HYDE』に収録されたギブ・ギルボーとジーンの共作曲だ。クラレンス・ホワイトも参加した70年録音のギブ・ギルボーの『CAJUN
COUNTRY』からの7曲が収録されているのをはじめ、1965年から1970年の音源がリマスタリングにより素晴らしくクリアーな音で聴ける。それだけでも嬉しいのだが、ナント当時レコーディングされたホーム・デモも含む完全未発表音源7曲も収録されているのだ。未発表曲以外にも、ギブ・ギルボーが提供したストロベリー・レーベルからの1969年の録音2曲など、レアな音源満載で、まさにファン狂喜のアルバムである。全面的にお薦めしたい。
All 16 tracks: The Common Cold(2:39)/
My Tears Came Rolling Down(3:16)/ Wild About My
Lovin'(4:10)/ Downtown Blues(2:52)/ Gee Baby Ain't I Good To
You(3:50)/ Motherless Child(3:18)/ Just A Little While To
Stay Here(4:54)/ The Wild Ox Moan(5:43)/ I Can't See Your
Face Anymore(6:08)/ Trouble Soon Be Over(5:19)/ Drop Down
Mama(4:00)/ Tennessee Blues(3:51)/ Got To Find Blind Melon
Part 1(4:49)/ Sloppy Drunk(4:22)/ Beautiful Isle Of
Somewhere(3:15)/ ■03年にリリースされたジェフ・マルダー初のソロ・ライヴ盤。1997年ジェフが音楽シーンに復帰して、2年ほど経った99年5月にドイツのブレーメンでライヴ録音されたものである。問答無用の「Gee
Baby Ain't I Good To You」「Tennessee Blues」「Prairie
Lullabye」など、一昨年の来日ソロ・ツアーのステージを彷佛とさせる好選曲も嬉しい全15曲。「The
Wild Ox
Moan」での素晴しくコントロールされた絶妙のファルセット・ヴォーカルを聴くと誰しも原初的な感動に打ちのめされ、メロメロになってしまうだろう。ギター1本で弾き語るジェフのヴォーカルのカッコいいったらナイ。とにかく、聴いてい凄く心熱くなり、気持ち良く、しかもリラックスできるのだ。
●GEOFF MULDAUR / BEAUTIFUL ISLE OF SOMEWHERE('03)
ドイツ盤 \2200(会員\2100)
◆GREAT SPECKLED BIRD / GREAT SPECKLED
BIRD('70/'07) CD-63728 \2520
◆HAPPY TRAUM / BRIGHT MORNING
STARS('80/'01) SLCD-1001 \2625(会員\2525)
■ハッピー&アーティのハッピー・トラウムが1980年に発表したソロ3作目。故リチャード・マニュエル(ザ・バンド)を初め、豪華ゲストと共に作り上げたフォーキーでブルージーなサウンドが素晴らしい。まさにウッドストック音楽シーンの良心が宿った傑作!! |
produced by Artie Traum; with John Sebastian, Jay Ungar, Molly Mason, Cindy Cashdollar, Artie Traum, Mike Dowling, Larry Campbell, Scott Petito, Leslie Ritter, Amy Fradon, Russ Cashdollar, Brian Melick, Mindy Jostyn, Abby Newton, Pete Levin, Adam Traum; All 13 tracks: Blues Ain't Nothin'/ Danville Girl/ It's Good to See You/ I Walk the Road Again/ Betty & Dupree/ Step It Up and Go/ Times A- Getting Hard/ Empty Pockets Blues/ Sporting Life Blues/ Fare Thee Well/ Marianne/ Pinto Pony/ Tonight I'll Be Staying Here with You/ Friends And Neighbors/ ■ハッピー・トラウムが久々に発表したソロ・アルバムが入荷。弟アーティのプロデュースによるニュー・レコーディングだ。これが素晴らしいアルバムで、小躍りしたくなるくらい大満足の出来ばえである。ハッピーのアコースティック・ギターとヴォーカルに、ジョン・セバスチャンをはじめとする旧知のミュージシャン達が(中には写真家としても活躍中のハッピーの息子、アダムも)参加。ハッピーが慣れ親しんだトラディショナル曲を中心に何の衒いも迷いもなく歌い綴る全13曲。その味わい深いヴォーカルと「腕に歳はとらさない」と言わんばかりのギター・プレイに親しい音楽仲間達がサポートする。これは「ひとりマッド・エイカーズ」セッションではないか!! と一瞬思ったりするほど、コクのある芳醇な音楽で満ち溢れているのだ。全面的にお薦めしたい。 |
Produced by Artie Traum and Happy
Traum; Transferred, edited, sequenced and mastered by Tom
Mark; with Eric Kaz (piano/harmonica), Cindy Cashdollar
(dobro); |
◆HIRTH MARTINEZ / I'M NOT LIKE I WAS BEFORE [夢の旅人]('98) YDCD-0001 \2625(会員\2525)
●JAY FARRAR / TERROIR
BLUES('03) \2200(会員\2100) with Eric Heywood(pedal steel), Mark
Spencer(lap steel/acoustic slide guitar), Mike Martin(bass),
John Horton(el. guitar), Jon Wurster(drums) and others; All
23 tracks: No Rolling Back/ Space Junk I/ Hard is the Fall/
Fool King's Crown/ Space Junk II/ Hanging On to You/
Cahokian/ Heart On the Ground/ Out On the Road/ All of Your
Might/ Space Junk III/ California/ Walk You Down/ Space Junk
IV/ Dent County/ Fish Fingers Norway/ Space Junk V/ Hanging
On to You II/ Hard Is the Fall II / Jam/ Heart On the Ground
II/ No Rolling Back II/ Space Junk VI/
■元アンクル・テュペロのメンバーで、その後サンボルトのリーダーとして活躍したジェイ・ファーラーは、ルーツ・ロック&オルタナ・カントリーの音楽シーンを代表するアーティスト&シンガー・ソングライターとして絶大な人気を誇っている。2001年にソロ・デビュー作『SEBASTOPOL』を発表し、続く2002年には前作の姉妹編というべき5曲入りEP『THIRDSHIFTGROTTOSLACK』をリリースした彼が、自らのレーベルを立ち上げ、ファン待望の2作目のフル・アルバムとなる本作をリリースした。元々そのヴォーカル・スタイルやソングライティングにおいてニール・ヤングからの多大な影響が窺えるジェイだが、本作リリースに際し、サウンド面におけるニール・ヤングの『TONIGHT'S
THE
NIGHT』やビートルズの『リヴォルヴァー』からの影響を公言している。全23トラック中「Space
Junk」と題された短いサウンド・コラージュ6トラックや「Fishing
Fingers
Norway」や「Jam」といった短いインストゥルメンタル曲が含まれている事も、収録時間59分14秒という収録時間の本作に程よいアクセントを加えていると言えよう。アコースティック・ギター中心の音作り、彼が作り出すシンプルで心に残るメロディ・ライン。本作のリリースによって、ジェイ・ファーラーは日本でも更に幅広いファンを獲得するに違いない。大推薦盤。 with Bill Keith, Eric Weissberg, Jay
Ungar, Cindy Cashdollar, Caroline Dutton, George Quinn, John
Sebastian, Happy Traum, and others; All 13 tracks: Bluegrass
Boy/ Single Life/ Moneyland/ Hats Off To The Cajun Moon/
Working It Out By Walking It Off/ Still Got It Bad/ The
Bond/ Don'cha Cadillac Me/ Martha (The Last Passenger Pigeon
On Earth)/ Queen Of Spoons / Flock Of Flamingos/ Special
Magic/ Jon The Generator/
■05年7月に亡くなった後にインディーズより発表されたアルバム。ジョンの未発表音源9曲に加えて、ソロ作やジョン・ヘラルド・バンドの旧作から選曲された4曲(初CD化)を収録した全13曲を収録。ジョンは90年代半ばにスタジオで幾度もレコーディングをしていたとのことで、発表音源9曲中6曲はウッドストックのベアズヴィルで録音されたもの。残る3曲は、2005年6月に録音されたものだ。歌詞の一節がアルバム・タイトルになっている「Bluegrass
Boy」は、アルバムのトップを飾る曲。その軽やかで飄々としたヴォーカルを聴いていると、彼がもうこの世にいないとはとても思えない。生気に満ちた力強さと明るさで一杯なのだ。彼の思いを吐露したともいえる「Single
Life」、他のアーティストにもカヴァーされている「Martha (The
Last Passenger Pigeon On Earth)」や「Jon The
Generator」など、味わい深い彼のオリジナル作品が並んでいて、一気に聴き終えた。ジョン・ヘラルドは、間違いなく我々の時代における最高のシンガーの1人であり、優れたソングライターだった。亡きジョンの素晴らしい作品を収録した本作、是非とも多くの方に聴いて頂きたいと思う。
●JOHN HERALD / JUST ANOTHER BLUEGRASS BOY
CD-JH-2005 \2400(会員\2300)
◆JOHN HERALD / ROLL ON
JOHN('00) SLCD-1008 \2625(会員\2525)
●JOHN MILLER / HEY THERE ('04)
CD-ORB-1005 \2600(会員\2500)
All 12 tracks: Hey There/ Wonder Why/ Old Folks/ Namely You/ Baltimore Oriole/ Bye Bye Blackbird/ The Very Thought Of You/ When I See You/ I Could Write A Book/ The Nearness Of You/ I Thought About You/ Moon River/■ジョン・ミラーのソロ作としては25年ぶりの新譜、通算6作目のアルバムが遂に発売された。彼が長年慣れ親しんだジャズのスタンダード曲を中心にオリジナル新曲も1曲含めた全12曲。更に渋みを増した彼のヴォーカルと超絶テクでスウィングしまくるフィンガースタイル・ギター演奏の心地良さ。2曲のインストゥルメンタルは、いずれも彼が特に好きな作曲家としてあげているホーギー・カーマイケル作品だ。そして永遠の名曲「Moon River」でアルバムは幕を閉じる。聞き終えた時の至福感が余韻として残る優れたアルバムである。愛用のマーティン・ギターのリッチなトーンによるフィンガースタイル・ギター・プレイは、本当に素晴らしいの一語。アコースティック・スウィング・ファンだけでなく全ての音楽ファンに全面的にお薦めする。 |
produced by Brent Truitt & Jon Randall; with Emmylou Harris, Al Perkins, Sam Bush, John Cowan, Jerry Douglas, Lorrie Morgan, Scott Vestal, Roy Huskey Jr., Larry Atamanuik, Tim O'Brien, Randy Stewart, Harry Stinson, Kim Richey, Kenny Voughan(Patty Loveless Band), DavePomeroy(Suzy Bogguss Band); All 11 tracks: Baby Make the Sun Go Down/ Can't Find the Words/ Willin'/ Can't Hurt Anymore/ Mountain of Regret/ Afraid of the Dark/ Sweet Lorretta/ Blew Me Away/ Walk the Line/ Breaking the Rules/ Lonely Street/ ■20歳の頃からエミルー・ハリスのナッシュ・ランブラーズで活躍したダラス出身のジョン・ランドールが99年に発表したソロ4作目。エミルー・ハリス、サム・ブッシュ、ジェリー・ダグラス、アル・パーキンス、故ロイ・ハスキーJr.をはじめ、キャリア充分の豪華なミュージシャン達がバックアップ。アルバム・タイトルの「Willin'」は、勿論ロウェル・ジョージ作の永遠の名曲「Willin'」をカヴァーし、本作のアルバム・タイトルに選んでいるが、それ以外の10曲は全て彼のオリジナル作品(共作1曲含む)だ。ジョン(guitar)とジェリー・ダグラス(dobro)のみのバックアップ、エミルー・ハリスのハーモニー・ヴォーカルで歌われる4曲目「Can't Hurt Anymore」は、ファン必聴である。 |
with James Taylor, Levon Helm, Mavis Staples, Richard Bell, Arlen Roth, Chuck Leavell, Larry Campbell, Tony Garnier; All 10 tracks: Auld Lang Syne/ I Will Fly/ Beautiful Road/ Blue Tin Suitcase/ The Golden Key/ Rain on the Water/ Flying in the Face of Mr. Blue/ Shanty Song/ He's Waiting/ Shores of Paradise; ■テイラー・ファミリーの末妹ケイト・テイラーが遂にニュー・アルバムをリリース。24年ぶりの通算4作目となる本作は、ジェイムズ・テイラーやリヴォン・ヘルムをはじめ、メイヴィス・ステイプル(Staple Singers)、アーレン・ロス、ラリー・キャンベル(Bob Dylan Band)等、彼女の音楽シーン復帰を祝うかのように素晴らしい顔ぶれが参加。昨年9月に27年間連れ添った夫であり本作のプロデューサーでもあるチャーリーが病死し、その悲しみを越えて、ようやく完成した傑作だ。チャーリーのオリジナル作品で、生前に録音されたトラディショナル・フォークの香り高い1曲目「I Will Fly」には、ジェイムズ・テイラー(vocal)とリヴォン・ヘルム(mandolin)、それにアーレン・ロス(acoustic guitar)等がケイトのヴォーカルをそっとサポートする。オープニング・ナンバーのこれ1曲で「ウム、これは良いアルバムだ」と確信する。メイヴィス・ステイプルとの掛合いヴォーカルもR&B/ゴスペル調の「Rain on the Water」、アレックス・テイラーに捧げられた「Blue Tin Suitcase」は昔の(「That'll Be The Day」あたりをやってる)リンダ・ロンシュタットのイメージとも重なる歌いぶり。それは本作に収録されたケイト唯一のオリジナル作品「He's Waiting」でも同様。しかし、アルバム全体としては、アコースティックでフォーキーなサウンドを中心にまとめられている印象の方が強い。そして、最後は、数年前のクリスマス・シーズンに限定シングルとしてリリースされたJTのアコースティック・ギターが奏でられ、レイトとJTの美しいデュエット作品「Auld Lang Syne」で幕を閉じる。24年のブランクを全く感じさせないケイトのヴォーカルに歓喜するファンも多いことだろう。素晴らしい出来ばえの本作と共に音楽シーンに復帰した彼女に心からエールを送りたいと思う。尚、各曲でのアーレン・ロスによるツボをおさえたアコースティック&エレクトリック・ギター・プレイも聴きモノだ。 |
with Carly Simon(vocal), Sally Taylor(vocal), Taylor Brown(guitar), Tony Garnier(bass); All 11 tracks: I Fell in Love/ Stubborn Kind of Woman/ The Water is Wide/ Crying in the Rain/ He's Waiting/ Harriet Tubman/ You Don't Knock/ Sea Cruise [with Sally Taylor]/ You Can Close Your Eyes [with Carly Simon]/ Too Many Troubles/ Auld Lang Syne/ ■ケイト・テイラーの新譜。02年の前作『BEAUTIFUL ROAD』に続く音楽シーン復帰後の第2弾アルバムとなる本作は、ライヴ・アルバム。ジェイムズ・テイラーとカーリー・サイモンの娘でシンガー・ソングライターのサリー・テイラーが参加した「Sea Cruise」、ジェイムズとの離婚後もケイトと親交が続いているカーリー・サイモンがジェイムズ・テイラー初期の名曲「You Can Close Your Eyes」も聴きもの。その他、エヴァリー兄弟の「Crying in the Rain」やトラディショナル作品「The Water is Wide」を収録した全11曲。シンプルなバッキングは、テイラー・ブラウン(ギター)とボブ・ディランのツアーバンドに1989年から参加し、バンド・リーダーを務めるトニー・ガーニア(ベース)の2人。そして、本作も前作のエンディングと同様に「Auld Lang Syne」で静かに幕を閉じる。紙ジャケット仕様の自主製作盤につき、どうぞお早めに。 |
with Arlen Roth(electric & acoustic guitars), Paul Ossola(acoustic & electric bass), Shannon Ford(drums/percussion), Mindy Jostyn(violin/accordion), Bill Holloman(trumpet), Alice Ripley(background vocals); All 11 tracks: Waking Up/ One Long Blink/ Angry River/ Flashing/ You Can Close Your Eyes/ Fire Escape Love/ I Just Might/ I'd Rather Live In The Past/ It's a Mystery/Mindy's Song/ Dream Lover/ Bright Eyes/ ■アーレン・ロスの愛娘、レキシー・ロスのデビュー・アルバム。アーレンの最新アルバム『LANDSCAPE』に参加したミュージシャンをバックに清楚なヴォーカルで歌い上げられた全11曲。オリジナル作品6曲をはじめ、ジェイムズ・テイラーの「 You Can Close Your Eyes」、ボビー・ダーリンの「Dream Lover」、それにジョン・ガーシェン(元ボーダーライン)の「 I'd Rather Live In The Past」、ジョン・ガーシェンとアーレン・ロスの共作「It's a Mystery」も収録。98年に交通事故で母デボラと姉ギリアンを同時に亡くした後、失意の底から立ち上がって音楽への道を歩むことにしたレキシー。父アーレンの影響もあり、8歳の頃から音楽的才能を発揮していた彼女が、満を持して発表した本作、是非お聴き頂きたい。 |
●LORIN ROWAN / MY FATHER'S SON('95)
CD-78002 \2200(会員\2100)
with Peter Rowan(mandolin/vo.), Chris
Rowan(high-harmony vo.), Bill Amatneek(bass), & others; All 11
songs: Moment in the Sun/ Nowhere to Run/ Waves/ Follow Your Heart/
Truce/ Road Less Traveled/ etc.
■ロック・ファンにはローワン・ブラザーズとしてのコロンビア盤やアサイラム盤が有名な、ピーター・ローワンを長兄とするローワン三兄弟の末弟、ローリン・ローワンが95年に発表した抜群のソロ作。本作のアルバム・タイトル曲「My
Father's Son」は、彼の99年作「REBEL
SONS」に収録されていた同曲とは別ヴァージョンで、本作のにはピーター・ローワンとクリス・ローワンが参加している。粒揃いの佳曲、全11曲収録。歌詞付き。
●MARY FLOWER /BLUES
JUBILEE('94) \2200(会員\2100)
品切れ中 produced by Charles Sawtelle & Mary
Flower; All 13 songs: Memphis Town/ Six White Horses/Walking
Blues/ Michigan Water/ Me and My Chauffeur Blues/ etc.
■マリー・フラワーの94年作。CDを手にして先ず最初に気付くのが、エリック・フォン・シュミットの描いたアルバム・ジャケット・カヴァー。やや明るいトーンの色使いは、本作に漂うマリーのギター&ヴォーカルの雰囲気を見事に描き出している。彼女のオリジナル作品5曲のほか、ポール・バターフィールズ・ベター・デイズ時代のジェフ・マルダーがカヴァーした事でも有名なロバート・ジョンスンの「Walking
Blues」を初め、メンフィス・ミニー、スクラッパー・ブラックウェル、ブラインド・レモン・ジェファスン等の作品も含む全13曲。あの今は亡きチャールズ・ソウテルとの共同プロデュースで完成した本作は、短い書き下ろしライナーノートでポール・ジェレミアが述べている通り、能書きを色々言うよりも「黙って聴いて」頂きたいのだ。 with Geoff Muldaur, Amos Garrett, Paul
Geremia, Dave Moore, Pat Donohue, Steve James & others;
■マリー・フラワー。素晴らしいアコースティック・ブルース・ギタリスト&シンガー。本作は96年に発表されたアルバムで、ロリー・ブロックより一世代下と思えるマリーの、その渋いギター・プレイと味わい深いヴォーカルは一度聴いたら忘れられない。ジェフ・マルダーとエイモス・ギャレットを初め、ポール・ジェレミア、パット・ドノフュー、スティーヴ・ジェイムズ等、多くのベテラン・ギタリスト(&シンガー)達がゲスト参加。1931年製ナショナル・トゥリ・コーンや1941年製ナショナル・トロージャンといったギター達を自在にあやつり、伸びやかなブルース・ヴォーカルを聴かせるマリー。これは聴くしかナイ。 with Brooks Williams(kona slide
guitar/dobro), Mike Dowling(slide guitar/harmony vo.), Duane
Webster(string bass); All 12 songs: Nine Pound Hammer/ Black
Dog Rag/ Bad Juju/ etc.
■そのマリー・フラワーの最新アルバム。全12曲中、彼女のソロでの作品が5曲(うち3曲がインスト)もあり、それ以外の7曲も、うち4曲がもう1人のサポート・ミュージシャンが参加して(ベース、ギター、ピアノを弾いて)いるのみ。前作『ROSEWOOD
&
STEEL』に較べると、随分シンプルな音作りになった感じがするが、それだけマリーのヴォーカルやギターが更に前面に出てくる訳で、並々ならぬ自信の表れと言えよう。それを証明するかのように、更に味わいの増したヴォーカルとギターで12曲目の「Achin'
Heart」まで一気に聴いてしまった。マイク・ドウイングのスライド・ギターやブルックス・ウィリアムスのドブロも良い味を出している。
●MARY FLOWER / ROSEWOOD &
STEEL('96) \2200(会員\2100)
●MARY FLOWER / HONEY FROM THE
COMB('99) \2200(会員\2100)
品切れ中
●POCO / RUNNING HORSE('02) produced by Mike Clute & Rudty
Young; CD-DC-0003 \2200(会員\2100)
●RICK DANKO / TIMES LIKE THESE('00)
\2200(会員\2100)
produced
by Aaron L. Hurwitz & Rick Danko; with Levon Helm, Garth Hudson,
Jim Weider, Richard Bell, Randy Ciarlante, Tom Pacheco, Terry Danko,
Joe Walsh, Tom Malone, Leslie Ritter, Larry Packer, Prof. "Louie",
and others;
■今は無きリック・ダンコ(ザ・バンド)のラスト・アルバム。最後のスタジオ・レコーディングによる新作である。1曲目のアルバム・タイトル曲の自然体のリックのヴォーカルに涙が出そうになった。続くG・デッドの「Ripple」、E・クラプトンとリックの共作「All
Our Past Times」やボブ・ディランとの共作「This Wheel's On
Fire」の再演を初め、サム・クックやデイヴ・バーソロミューのナンバー、更にはトム・パチェコの作品やT・パチェコとリックの共作「You
Can Go Home」も含まれた全10曲。
●ROWAN BROTHERS / CRAZY PEOPLE('02) CD-005 \2200(会員\2100)
●ROWLAND SALLEY / KILLING THE BLUES('05)
CD-RS-2005 \2200(会員\2100)
produced by Rowland Salley; with Mike Kalanj(organ/piano), Jerry Adolf(drums), Robbie Steininger(el. guitar/slide guitar/gut string acoustic guitar), Lenny Castro(percussion), Joe Moreli(accordion) and others; ■これは凄い。あのロリー・サリーが(本名のロウランド・サリー名義で)ソロ・アルバムを発表したのだ。ロリー・サリーといえば、マッド・エイカーズの2作目として77年にリリースされた大名盤『WOODSTOCK MOUNTAINS: MORE MUSIC FROM MUD ACRES』に収録された「Killing the Blues」での渋いヴォーカルで音楽ファンの心をワシ掴みにした男。同曲がロリーのペンによるオリジナル作品であった事から、その素晴らしいソングライティングの才能にも大いに注目され、そのソロ・アルバム発表を待ち望まれたが、実現には至らなかった。1985年以降はクリス・アイザックのバンド・メンバーとして活躍し続けていた彼が、満を持して発表したのが本作だ。フォーク、ブルース、R&Bなど、彼が影響を受けた音楽的バックグラウンドが窺えるサウンド。アルバム・タイトル『KILLING THE BLUES』からも分る通り、同曲のニュー・ヴァージョン(これが良いのだ!!)も含んだ全12曲すべてが彼のオリジナル作品。すべての音楽ファンの皆さんにお聴き頂きたい素晴らしいアルバム。まさに「待った甲斐があった」と言える大満足盤である。必聴!! |
All 22 tracks: Nashville Blues (1:52)/ All Around the Mountain (3:16)/ I'm Rolling On (2:58)/ Rock Salt & Nails (4:25)/ Johnny Grey〜Rye Straw (3:23)/ Beautiful Brown Eyes (2:55)/ I'm Blue, I'm Lonesome (2:15)/ Moving Day (2:29)/ Sandy River Belle (1:38)/ The Train Carrying Jimmie Rodgers Home (3:01)/ Hello Stranger (2:22)/ I Saw a Man At Close Of Day (3:03)/ Brown's Ferry Blues (2:21)/ Forked Deer (2:08)/ Cleveland (1:57)/ Wild About My Loving (3:14)/ Penny's Farm (2:51)/ Truck Driving Man (2:29)/ Melinda (2:40)/ Drink Up and Go Home (2:49)/ Drifting Too Far (3:50)/ Mississippi Sawyers (2:46)/ ■ウッドストックのベアズヴィル・スタジオで録音され、タコマ・レコードから発売された1976年の傑作アルバム『ORIGINAL AND TRADITIONAL MUSIC』※で渋好みのファンを唸らせたシンガー・ソングライターでマルチ・プレイヤーのトム・アクステンスが、元スパーク・ギャップ・ワンダー・ボーイズ(Spark Gap Wonder Boys)のニール・ロッシとライヴ・アルバムを発表。スパーク・ギャップ・ワンダー・ボーイズと言えば、1970年に設立された米国の老舗インディーズ、ラウンダー・レコードが一番最初にリリースしたアーティストで、スパーク・ギャップ・ワンダー・ボーイズの『Cluck Old Hen』(レコード番号はRounder 0002だった)は今も心に残る歴史的名盤である。青春時代を1960年代のケンブリッジ&ニューポートのフォーク・シーンの真っ只中でミュージシャンとして活躍した旧友2人がオールドタイム、カントリー・ブルース、ラグタイムなどのお馴染みのナンバーやオリジナル作品22曲をデュエットで聴かせる。ベテラン・ミュージシャン2人ならではの、リラックスした中にもキラリと光る鋭いライヴ・パフォーマンスは、聴くうちにどんどん引き込まれていく魅力で一杯。聴き応え充分の全60分余である。 |
70年代に多くの傑作が録音され数々のウッドストック神話を生んだベアズヴィル・スタジオで76年にレコーディング。当時の珠玉アルバム群の中でも隠れた名盤としてファン垂涎の的となっていたトム・アクステンスのソロ・アルバムが世界初CD化。ボーナス・トラック5曲追加の全16曲収録!! |
●Various Artists / THE BEST OF BROADSIDE 1962-1988
5CD-40130 \10000(会員\9900)
品切れ中
feat. Blind Boy Grand(Bob Dylan), Phil Ochs,
The New World Singers, Malvina Reynolds, Tom Paxton, Lucinda
Williams, The Fugs, and many others;
■まず結論から。話題の5枚組CD『ベスト・オブ・ブロードサイド
1962-1988』は、絶対に「買って良かった!!」と思えるお買い得盤であります。で、ブロードサイド・マガジンは1962年に創刊されたガリ版刷りの月刊誌で、当時の若きシンガー達による「新しい歌と譜面」を掲載し、60年代のフォーク・リヴァイヴァルを代表するボブ・ディラン、フィル・オクス、トム・パクストンといったフォーク・ヒーロー達を生む土壌を作った雑誌。それにちなんで当時のフォークウェイズから『ブロードサイド』シリーズが発表されたのだが「花は何処へ行った/Where
Have All The Flowers
Gone?」が初録音されたのも『ブロードサイド』でだった。そのシリーズすべてに未発表音源も含む本作5枚組CDには、当時の社会派フォーク・シンガー達の作品の数々全89曲が収められている。添付の100ページ・ブックレットも読み応え充分。聴くしかナイ。サブ・タイトルは『ANTHEMS
FROM THE UNDERGROUND FROM THE PAGES OF BROADSIDE
MAGAZINE』。 尚、レコード・コレクターズ誌2001年2月号に鈴木カツ氏による丁寧な紹介記事が載っています。ご参照下さい。
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