●ARTIE TRAUM / SOUTH OF LAFAYETTE('02)
CD-RS-202 \2200(会員\2100)
produced by Artie Traum & Tom
Mark; with John Sebastian, Tony Levin, Cindy Cashdollar,
Jerry Marotta, Leslie Ritter, Abby Newton, David Sancious,
Dean Sharp, Eugene Ruffalo; All 10 tracks: The Map/ In
Paris/ The Ballad of Frankie O/ South of Lafayette/ Yankee
Swamp/ Memorial Day 1959/ Niagara/ Hills of Sicily/ Rusty
Iron Bridge/ Mockingbird;
■以前より噂されていたアーティ・トラウム(ハッピー&アーティ・トラウム)の新譜が遂にリリース。ここ数年、ナラダ・レーベルからギター・インストゥルメンタル・アルバムを続けて発表していたアーティだが、本作は彼自身のレーベルからリリースされた自主制作によるソロ・アルバム。しかも、久々のヴォーカル・アルバムだ。彼のアコースティック・ギターを中心にしたサウンドで、アーティらしい「程よいポップさ」が加味された傑作。全10曲のオリジナル作品(共作含む)をバックアップするのは、トニー・レヴィン(bass)、ジェリー・マロッタ(drums)、シンディ・キャッシュダラー(slide
guitar)等、ウッドストック&ニューヨークで活躍する旧知の音楽仲間であるベテラン・ミュージシャンたちがサポート。我等がジョン・セバスチャン(harmonica)も2曲に参加している。新生バンドにカヴァーされたアーティとジム・ウィーダーの共作「Niagara」が収録されている他、つぶやくような内省的なヴォーカルでしっとり歌われるアルバム・タイトル曲、アーティ1人の多重録音(アコースティックのフィンガースタイル・ギターとスライド・ギター)のみのバックによる「The
Ballad of Frankie
O」など、ファン必聴曲が並ぶ。又、「ある良く晴れた日にパリでスティーリー・ダンを見た。彼等は『エイジャ』からの曲を演奏した」という歌詞で始まる2曲目の「In
Paris」では、もろスティーリー・ダン風のアレンジを披露するなど、彼らしいユーモアも感じられ興味深い。アメリカ盤。歌詞付き。
■アーティ・トラウムから日本のファンの皆さんに「ごあいさつ」メールが届きました。最新アルバム『サウス・オブ・ラフェイエット』の事も書かれています。同アルバム、まだお聴きでない方は是非ご一聴くださいね。
For my fans in Japan:
Dear Friends, Happy and I recently had dinner with our good friend Eric Kaz who told us he had a wonderful tour in Japan to support his CD 1000 Years of Sorrow. This was Eric's first trip to Japan and he was deeply impressed by Japanese people, food and culture. His favorite food was ramen, and now we call him "Ramen-man" in Woodstock.
I've recently returned from a tour in Louisiana, Texas, Mississippi and Arkansas. This is the American "deep" South, the area where "Country Blues" originated. Musicians like John Lee Hooker, Skip James and Muddy Waters all came from this region, and it was inspiring for me to visit the towns where the blues began.
The title song from my new CD South of Lafayette tells about a hurricane in the Gulf of Mexico near Louisiana. When I got to Lafayette there was a huge, dangerous hurricane off the coast. It was very strange - as though my song was prophetic. South of Lafayette is my first vocal album in many years, and all of the songs are about places I've been: Niagara Falls, Sicily, Paris. it's getting terrific reviews in Acoustic Guitar, Sing Out and Wood & Steel. I hope it will find a big audience in Japan!
Recently, I had the opportunity to interview Richie Havens on camera for a Homespun video. The enclosed picture shows me peeking over Richie's shoulder to learn whatever I can.
I wish you all a happy, healthy year.
Artie Traum
日本のファンの皆さんへ
ディア・フレンズ、最近ハッピーと僕は、僕等の良き友人、エリック・カズと夕食を共にしました。その時、彼はCD『1000年の悲しみ』のプロモートも兼ねて行なわれた素晴らしい日本ツアーの話を僕等にしてくれました。彼にとって初めての日本への旅だった訳ですが、日本の人々、日本の食べ物、そして日本の文化に深く感銘を受けたそうです。彼の一番好きな食べ物はラーメンで、今はウッドストックでも僕等は彼の事を「ラーメン・マン」と呼んでいます。
僕は先日ルイジアナ、テキサス、ミシシッピー、アーカンソーの各州を回る(長期の)ツアーを終えて帰ってきました。これらは「カントリー・ブルース」が生まれた、アメリカのディープ・サウス(深南部)の地域です。ジョン・リー・フッカー、スキップ・ジェイムス、マディ・ウォーターズといったミュージシャン達は皆これらの地域の出身者であり、今回この地域の多くの町を訪れ、僕はとてもインスパイアされました。
僕のニュー・アルバム『サウス・オブ・ラフェイエット』のアルバム・タイトル曲ではルイジアナに近いメキシコ湾でのハリケーンの事を歌っていますが、今回のツアーでラファイエットに到着した時ちょうど大型で勢力の強いハリケーンが上陸しかけていて、それはまるで僕がその曲の中で歌っているのと良く似た状況だったので、とても妙な気がしました。
アルバム『サウス・オブ・ラフェイエット』は僕にとって久しぶりのヴォーカル・アルバムであり、全ての収録作品はナイアガラの滝、シシリー、パリといった僕自身が行った事のある場所について書かれています。アコースティック・ギター誌、シング・アウト誌、ウッド&スティール誌といった各雑誌のCDレビューで高い評価を頂いています。日本でも沢山のリスナーの皆さんに聴いて頂けたらと思っています。
皆さんの御多幸をお祈りしています。
アーティ・トラウム
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●JULIAN DAWSON with GENE PARSONS / HILLBILLY ZEN('02)
\2200(会員\2100) |
プー横丁がディストリビュートしているストリングベンダー・レコードから新譜を発表したジュリアン・ドウスンからメッセージが届きました。ジュリアン・ドウスンwith ジーン・パースンズ名義でリリースされた上記のアルバム、全面的にお薦めしています。是非お聴き下さい。
Hi to all the music friends in Japan!!
Here is Julian Dawson from England sending greetings and hoping you like my new CD "Hillbilly Zen" made together with my friends Gene Parsons and Meridian Green.
I have been making records and music for 25 years but this is my first distribution in Japan so I am very pleased. Perhaps some day we can meet at a concert - for now, best wishes from England to all.
Julian Dawson
September 30th. 2002
Hi、日本の音楽仲間の皆さんへ
ジュリアン・ドウスンです。イギリスからご挨拶をおくります。私の友人であるジーン・パースンズとメリッディアン・グリーンと共に作ったニュー・アルバム『HILLBILLY
ZEN』は、きっと皆さんにも気に入って頂けると思います。
レコーディングや作曲など、音楽に関わって25年になりますが、このアルバムが初めて日本で(本格的に)ディストリビュートされる私のアルバムという事になり、とても嬉しく思っています。いつの日かコンサート会場でお会いできれば、と思っています。どうぞヨロシクお願いします。それでは、この辺で。
ジュリアン・ドウスン
2002年9月30日
●GUY CLARK / THE DARK(02)
CD-1070 \2200(会員\2100) |
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●ERIC VON SCHMIDT / LIVING ON THE TRAIL('71/'02)
\2200(会員\2100) |
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●JOHN McCUTCHEON / THE GREATEST STORY NEVER TOLD('02)
\2200(会員\2100) |
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●CLIFF EBERHARDT / SCHOOL FOR LOVE('02)
\2200(会員\2100) |
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●TOM PACHECO / THERE WAS A TIME('02)
\2000(会員\1900) |
●OLD & IN THE GRAY('02)
CD-51 \2600(会員\2500)
feat. Peter Rowan(guitar/vo.), David
Grisman(mandolin/vo.), Vassar Clements(fiddle/vo.), Herb
Pedersen(banjo/vo.) with Bryan Bright(bass);All 14 tracks: Good Old
Boys(written by John Hartford), Pancho & Lefty(Townes Van Zandt)/
Meadow Greeen(Peter Rowan)/ The Flood(Carter Stanley)/ When The
Springtime Comes Again(A.P.Carter)/ Barefoot Nellie(Don Reno/Jim
Davis)/ Childish Love(Ira Louvin)/ Victim To The Tomb(John
Duffey)/Vassar's Fiddle Rag(Vassar Clements)/ Two Little Boys(Charlie
Waller/John Duffey)/ On The Old Kentucky Shore(Bill Monroe)/ Honky
Tonk Women(Jagger/Richards)/ Let Those Brown Eyes Smile At
Me(R.Nail)/ Rainmaker(Peter Rowan);
■グリスマン、ピーター、ヴァッサー、そしてJ・ガルシアに替わって加入のハーブ・ペダースン(彼のハーモニー・ヴォーカルの素晴らしいこと!!)が織り成す極上のブルーグラス・サウンド。モンローやスタンリー、カーター・ファミリーやドン・リーノウ、ルーヴィン・ブラザーズ等、先人達の作品に、ジョン・ハートフォードやジョン・ダフィー等といった近年に亡くなった同世代のアーティスト達の作品も取り上げられている。勿論、ピーターやヴァッサーのオリジナル作品も収録。ローリング・ストーンズの作品「Honky
Tonk
Women」も取り上げる遊び心を忘れていないのも、嬉しい(以前、オールド&イン・ザ・ウェイ「Wild
Horses」をカヴァーしていた)。そんなグリスマン、ピーター、ヴァッサーを中心にした彼等の、ブルーグラスに対する今も「熱き想い」が込められ、丁寧に歌い上げられた全14曲(51分余り)。素晴らしいの一言。
●ROWAN BROTHERS / CRAZY PEOPLE('02)
CD-005 \2200(会員\2100)
feat. Peter, Chris & Lorin Rowan; with Sam
Bush, Jerry Douglas, Edgar Meyer, Roy Huskey, Jr., Flaco Jemenez,
Larry Attamanuik & others; All 10 tracks: Free Mexican Airforce/
Red Rockin' Chair/ Crazy People/ Pretty Senorita/ In 1999/ Shoppin'
Feet/ Bothin' Personal/ etc.
■あのローワン・ブラザーズの新譜。全て新録音によるニュー・アルバムだ。アルバム・タイトルにした「Crazy
People」は、ボスウェル・シスターズが1930年代に歌った曲で、彼等の20年来のレパートリーの1つであるという。ゴキゲンな「アコースティック・スウィング&カリビアン/テックス・ミュージック」だと評された本作は、「Rowantone」という架空のSPレーベルのロゴ・マークを含むジャケット・デザインやオールド・タイムした彼等のコスチュームも楽しく、歌やサウンドだけでなく、ヴィジュアルでも和んでしまう傑作。ローワン・ブラザーズ名義で、こんな素晴らしい新作を発表するだなんて、やっぱり彼等はタダモノではない!!
●CHRIS HILLMAN & HERB PEDERSEN / WAY OUT
WEST('02) \2600(会員\2500)
クリス・ヒルマンとハーブ・ペダースンのデュエット作の第2弾。96年にリリースした前作『BAKERSFIELD
BOUND』もお忘れなく。
●Various artists / THIS IS AMERICANA VOL.1: A VIEW FROM SUGAR
HILL RECORDS CD-3961 \2600(会員\2500)
feat. The Gourds, Scott Miller, Rodney Crowell,
Jmaes McMurtry, Railroad Earth, Sean Watkins, Robin & Linda
Williamms, Kev Russell's Junker, John Cowan, Maura O'Connell, Jerry
Douglas, Beacom, Bibey & Blueridge, Doyle Lawson &
Quicksilver, Dudley Connell & Don Riigsby, Hot Rize, Doc Watson
& Frosty Morn;
■1999年に設立されたアメリカーナ・ミュージック・アソシエイションが監修したシリーズの第1弾。同団体に所属するレーベルでもあるシュガー・ヒル・レコードの音源を使った編集アルバムだ。テキサス州オースティンを拠点に活躍するゴーズ(Gourds)の「My
Name is
Jorge」で幕を開ける本作は、アコースティック・ジャム・バンドと言われているレイルロード・アース、スティーヴ・アールの影響も窺えるスコット・ミラー、ロドニー・クロウェル、ジェイムズ・マクマートリーと聴き進んでいくと、中盤のロビン&リンダ・ウィリアムス、ドック・ワトスン&フロスティ・モーン、ジェリー・ダグラスの後で、ブルーグラス・バンドであるバウカム・バイビー&ブルーリッジやドイル・ロウスン&クィックシルヴァーやホットライズを聴いても、ごく自然に(違和感なく)聴き込んで頂けると思う。ニックル・クリークのメンバー、ショーン・ワトキンスのソロ作からの「Let
It Fall」、そして最終トラック、モーラ・オコーネルの「Poor Man's
House」という全16トラックを繰り返し聴くうちに、気分はすっかり「アメリカーナ」。音楽ジャンルを云々するより「良いものは良い」という心と耳で、この編集盤を楽しんで頂き、気に入れば各アーティストのオリジナル盤もご一聴下さればと思う。
●HOLLY NEAR & RONNIE GILBERT / LIFELINE
EXTEDED[2CDs] ('83/'02) 2枚組 \3000(会員\2900)
re-issue mastered by Paul Stybblebine; All 23
tracks: Goodnight Irene/ Pastures Of Plenty/ Kid's Song/ Darling
Corey/ Si Me Quieres Escribir/ Singing With You/ etc.
■元ウィーヴァーズの紅一点、ロニー・ギルヴァートとロニーより1世代は若い女性シンガー・ソングライター、ホリー・ニアが1983年4月下旬にサン・フランシスコで行なった共演コンサートは『LIFELINE』というタイトルのライヴ盤としてLPリリースされましたが、オリジナルの15曲に8曲のボーナス・トラックを追加してファン待望のCD化。うち1曲「Singing
With
You」は84年ロサンゼルスのアンフィシアターでライヴ録音されたHARPコンサート(メンバーはホリー・ニア、アーロ・ガスリー、ロニー・ギルヴァート、ピート・シーガー。HARPは4人のファースト・ネームの頭文字)からのもの。2人のヒューマンで美しい歌声が心地よい。歌詞付き。
●Various Artists / GOING DRIFTLESS: AN ARTIST'S TRIBUTE TO
GREG BROWN('02) \2200(会員\2100)
feat. Licinda Williams, Ani Difranco, Iris
DeMent, Gillian Welch, Mary Chapin Carpenter, Lucy Kaplansky, Shawn
Colvin, Ferron, Victoria Williams, Leandra Peak, Karen Savoca, Robin
Lee Berry, Eliza Gilkyson, Pieta, Zoe & Constie Brown;
■グレッグ・ブラウンにトリビュートされたアルバムがリリース。ルシンダ・ウィリアムズ、アニ・ディフランコ、アイリス・デメント、ギリアン・ウェルチ、メアリー・チェイピン・カーペンター、ルーシー・カプランスキー、ショーン・コルヴィン、フェロン、ヴィクトリア・ウィリアムズ等、上記の名だたる女性シンガー・ソングライター達が参加。本作のロイアルティーは乳癌の基金に寄付されるそうだ。
●AOIFE CLANCY / SILVERY MOON('02)
\2200(会員\2100)
produced by Eric Kilburn & Aolife Clancy;
with Mark Simos(guitar), Donal Clancy(guitar), Seth
Connelly(Dobro/Bass/Mandolin), Al Gould(fiddle) and others; All 11
tracks: The Nightbird/ Giving/ Silvery Moon/ Kisses Sweeter Than
Wine/ etc.
■女性ばかりのアイリッシュ・グループ、チェリッシュ・ザ・レイディーズのメンバーであり、あのクランシー・ブラザーズのボビー・クランシーの娘であるA・クランシーのソロ新譜。トラディショナルな作風のものとコンテンポラリーなものとがほぼ交互に並ぶ作品群を彼女のクリアーで力強いヴォーカルが穏やかに歌い上げる。その作品が多くのシンガー達に取りあげられている注目のシンガー・ソングライター、マーク・シモズの曲「The
Nightbird」と「Giving」を収録。アルバムの最後を飾る「Kisses Sweeter
Than
Wine」はウィーヴァーズの有名曲で聴かせる、父親ボビー・クランシーとのデュエットも素晴らしい。歌詞付き。
●GARNET ROGERS / ALL THAT IS('02)
\2200(会員\2100)
with Doug Long(guitar), David
Woodshed(bass/piano), Corey Thompson(drums), Anne Lederman(fiddle),
Ian Bell(accordion) and others; All 10 tracks: Next Turn Of The
Wheel(7:45)/ All That Is(3:45)/ Night Drive(9:51)/ Cricket
Dance(1:16)/ Small Victory(4:10)/ Frankie & Johnny(8:23)/ Summer
Lightning(5:32)/ etc.
■カナダの伝説的シンガー・ソングライター、スタン・ロジャースの弟、ガーネット・ロジャースの新譜。前評判通りの大傑作アルバムだ。1983年にスタンが亡くなるまで2人は共にツアーをしていた。「ガーネットほど私に音楽的影響を与えた者はいないし、彼は私の音楽とって欠くことのできない存在だ」と生前のスタンが語ったほどの才能が、見事に本作で花開いたと言える。ガーネットの、唯一無二のデープ・ヴォイスがジワーッと心にしみる全10曲。それにしても、表ジャケットやCDブックレットの中の軽く微笑む彼の表情は何て穏やかなんだろう。歌詞付き。
●LINDA THOMPSON / FASHIONABLY LATE('02)
CD-3182 \2200(会員\2100)
produced by Edward Haber; with Richard
Thompson, Teddy Thompson, Van Dyke Parks, Martin Carthy, Eliza
Carthy, Jerry Donahue, Dave Pegg, Dave Mattacks, Rufus Wainwright,
Kate Rusby, John Doyle, Richard Greene, Danny
Thompson;■リンダ・トンプスンの実に17年ぶりのニュー・アルバムである。これが期待に違わぬ(いや、それ以上の)素晴らしいアルバムだ。リリース前から噂になっていた前夫リチャード・トンプスンとの共演が、オープニング・ナンバー「Dear
Mary」で実現。同曲でリチャードは唯一無二ののリード・ギターとバック・ヴォーカルで参加。時の流れは様々な状況を少しずつ変え、優しい人の周りには優しい風が吹くのだ。続く2曲目「Miss
Murray」ではケイト・ラズビーのハーモニー・ヴォーカルにジョン・ドイルのフィンガースタイル・ギターが切なく奏でられ、それにリチャード・グリーンのフィドルとヴァン・ダイク・パークスのアコーディオンが絡む(そのアレンジはジェフ・マルダー)。全10曲中、8曲が彼女のオリジナル作品(共作含む)。アルバム・プロデュース、曲作り、レコーディング時のギター・プレイやコーラスなど全面的に彼女をサポートをしたのは、息子のテディ・トンプスン。それに、イライザ&マーティン親娘、デイヴ・ペグ、デイヴ・マタックス、ダニー・トンプスン、ジェリー・ドナフュー、ルーファス・ウェインライト等、旧知の豪華な顔ぶれが参加。彼女の久々のソロ作を祝うかのように歌心あふれる見事なバッキングを披露している。それに応えるリンダのヴォーカルは自信に満ち、瑞々しい輝きを放っている。実に心地よい。素晴らしいの一語である。
●NORMAN BLAKE / OLD TIES('02)
CD-11583 \2600(会員\2500)
All 19 tracks: Spanish Fandango/ Church St.
Blues/ Sleepy Eyed John〜Indian Creek/ O'Malley's Tune/ Fifty Miles
of Elbow Room/ Down Home Summertime Blues/ Blind Dog/ Fiddler's
Dram〜Whiskey Before Breakfast/ Old Ties/ Lost Indian/ Ginseng
Sullivan/ OBC #3/ Prettiest Little Girl in the Country/ Uncle/
Bristol in the Bottle/ Billy Gray/ The Fields of November/ Gonna Lay
Down My Old Guitar/ Randall Collins〜Done Gone;
■古くはジョニー・キャッシュのサイドマンとして、ボブ・ディランの『NASHVILLE
SKYLINE』やニッティ・グリッティ・ダート・バンドの歴史的セッション・アルバム『WILL
THE CIRCLE BE UNBROKEN:
永遠の絆』に参加した事でも知られるアコースティック・ギタリスト、ノーマン・ブレイクの新ベスト盤。「比類のないほどピュアで完璧なアメリカン・ミュージック(Amenrican
music of incomparable purity and integrity
)」と評される彼等の音楽は、派手さこそないものの(そこが彼等の魅力の1つと言っても良い訳だが)日本でも熱心なファンに支持されている。彼がラウンダーやフライング・フィッシュの残した数多くのアルバムから新たに選曲された全19曲。オリジナルのアナログ・レコーディングから24ビットのデジタル・リマスタリングを施し、音も更に良くなった。前述のアルバム等でノーマン・ブレイクというミュージシャンに興味を持ちつつも「沢山アルバムが出てるけれど、どれを聴いたらいいのか」悩んでいた方には、ウッテツケのアルバムだろう。彼の有名曲や代表曲で一杯だ。お薦めする。
●HOWARD EMERSON / CROSSING CRYSTAL LAKE('98)
CD-HE-01 \2800(会員\2700)
produced by Howard Emerson; All 9 tracks: Lucky
Lady B/ Crossing Crystal Lake/ Dew Rag/ Light In The Distance/ Wake
Up Mary/ Dust Mop/ Keep Walkin'/Marcelita/ If You Must Go;
■ハワード・エマースンが98年にレコーディングしたソロ・ギター・アルバム。ハワードは、エリック・アンダースンが1975年にアリスタ・レーベルから発表した傑作アルバム『BE
TRUE TO
YOU』でギタリストとして参加し、当時エリックのコンサート・ツアー・メンバーとしても活躍していた男。1951年生まれだから、『BE
TRUE TO
YOU』の頃は20代半ばだった訳である。そんな彼が98年、40代の後半になって発表したソロ第1弾が本作だ。全篇フィンガースタイルによるソロ・アコースティック・ギターのインストゥルメンタル曲集で、全9曲とも彼のオリジナル作品。曲によってギブスンのL-5、ギブスンのL-00(1937年製)、マーティンの00-18(1954年製)などを使い分けてプレイ(各ギターを持って演奏する彼の写真が載っているが、いずれも生ツバもののヴィンテージ・ギターである)している。どの作品も印象的かつオリジナルなメロディ・ラインを持った佳曲揃い。ラグタイムやブルースの影響が窺える作品も少しあるが、大半は彼の人柄を感じさせてくれる温かくも叙情的な雰囲気を漂わせる美しい作品が並ぶ。特に1973年に作曲したという3曲目「Dew
Rag」は、当時ライクーダーとランディ・ニューマンに影響され書いた作品で、そんな雰囲気が漂うメロディに思わずニヤリとしてしまうのは私だけではないだろう。是非お聴き頂きたい。
■蛇足:
尚、ハワードは、ビリー・ジョエルが76年に発表したアルバム『TURNSTILES』にも参加し、ハウイー・エマースン(Howie
Emerson)の名でクレジットされている。
●TOWNES VAN ZANDT / A GENTLE EVENING WITH TONES VAN ZANDT('02)
CD-1119 \2200(会員\2100)
All 10 tracks: Talking KKK Blues/ Rake/ Like A
Summer's Thursday/ Second Lover's Song/ She Came And She Touched Me/
Lungs/ Tecumseh Valley/ A Joke(spoken Word)/ Talking Thunderbird Wine
Blues/ The Ballad Of Ira
Hayes;■1969年11月26日カーネギー・ホールのステージに立った若き(当時25歳)タウンズ・ヴァン・ザントの貴重なライヴ・レコーディング。プロ・キャリアをスタートさせて3年目、『FOR
THE SAKE OF THE SONG』(68年)と『OUR MOTHER THE
MOUNTAIN』(69年)の2枚のソロ作を発表しただけではあったが、本作で聴くことのできる彼の伸びやかなヴォーカルと若々しく活気に満ちた歌いぶりは感動的である。このステージで歌われていながら、94年の『ROADSONG』が発表されるまで世に出なかった「The
Ballad Of Ira Hayes」、そして未発表作品「Talking KKK
Blues」を収録。97年1月1日、52歳の若さでこの世を去ったタウンズ・ヴァン・ザントの初期ライヴ、聴き逃してよい筈がない。
蛇足: 英文ライナーに本作に収録されている「Talking Thunderbird
Blues」は89年発表の『LIVE AND
OBSCURE』がリリースされるまで世に出なかったと説明されているが、77年の2枚組ライヴ盤『LIVE
AT THE OLD QUARTER』に既に収録されている。
●NINA GERBER / NOT BEFORE NOON('02)
CD-GS-101 \2200(会員\2100)
with Herb Pedersen, Greg B rown, Lucy
kaplansky, Terry Garthwaite, Mike Marshall, Scott Nygaard;
■ハーブ・ペダースンをはじめ、多くのミュージシャンから尊敬されているニナ・ガーバーは、亡きケイト・ウルフの相棒として活動を共にしたギタリスト。ケイトが他界した後も多くのミュージシャンのサポート・ミュージシャンやプロデューサーとして活動を続けてきている。その彼女が満を持して発表した素晴らしい初ソロ作。ハーブ・ペダースン(ブルース・コバーン作の「Someone
I Used To
Love」を歌っている。素晴らしいの一語!!)、グレッグ・ブラウン、ルーシー・カプランスキー、テリー・ガースウェイト等、ゲスト・ヴォーカル達のバックで、(決して歌わない)ニナが歌心一杯のアコースティック&エレクトリック・ギター・プレイを披露。見事である。ヴォーカル作品とインスト作品がほぼ半々という内容も、彼女のアーティストとしての魅力が多面的に味わえて良いゾ。CDブックレットにはケイトから譲り受けた愛用ギターの写真や、そのギターの事を歌ったグレッグ・ブラウンのオリジナル作品「Kate's
Guitar」の直筆による歌詞の写真なども掲載されており、興味が尽きない。全面的にお薦めする。
●Various Artists / THE FOLK SCENE COLLECTION: VOL3('01)
CD-155 \2200(会員\2100)
feat. Jackson Browne, David Lindley and Wally
Ingram, The Alpha Band(feat.T-Bone Burnett), Janis Ian, Bryndle(feat.
J.D.Souther, Wendy Waldman, Kenny Edwards, Andrew Gold), Kate Wolf,
Michael Johnson, Laurie Lewis, Cheryl Wheeler, Guy Davis, Loreena
Mckennitt, Rosie Flores & Katie Moffatt;
■1970年から放送されているロサンゼルスの人気ラジオ音楽番組『フォーク・シーン』に出演した数多くのシンガー達。そのスタジオでライヴ録音された膨大な音源から厳選された上記アーティスト12組による全12曲。当然、どの曲も初CD化。これは必聴です。下記の同シリーズの第1集と第2集も同時再入荷予定。お見逃しなく。
●Various Artists / THE FOLK SCENE COLLECTION: VOL.1('98)
CD-109 \2200(会員\2100)
feat. Bruce Cockburn, Richard Thompson, Kate
& Anna McGarrigle, Maura O'Connell, Dar Williams, David Wilcox,
Tish Hinojosa, Mary Black, Iris DeMent, John Gorka, and
others;
●Various Artists / THE FOLK SCENE COLLECTION:
VOL.2('99) CD-137 \2200(会員\2100)
feat. Tom Waits, Chris Hillman, Vince Gill,
Nanci Griffith, Stan Rogers, Peter Case, Lucinda Williams, Patty
Larkin, Stephen Fearing, Eliza Gilkyson, Greg Brown, Tom Russell, Jim
Lauderdale;
●Various Artists / TREASURES LEFT BEHIND('98)
CD-114 \2200(会員\2100)
feat. Emmylou Harris, Peter Rowan & the
Rowan Brothers, Nanci Griffith, Lucinda Williams, Kathy Mattea, Dave
Alvin, John Gorka, Greg Brown & Ferron, Eric Bogle, Rosalie
Sorrels, U.Utah Phillips, Terry Gathwaite, Nina Gerber &
others;■サブ・タイトル『REMEMBERING KATE
WOLF』からも判る通り、今は亡きケイト・ウルフ(1986年に白血病の為に44歳の若さで他界)へ捧げられたアルバム。エミルー・ハリス、ピーター・ローワン&ローワン・ブラザーズ、ナンシ・グリフィス、キャシー・マティア、ロザリー・ソレルズを初め、上記の豪華な顔ぶれのアーティスト達が各々の持ち味で歌いあげたケイト・ウルフ作品集、全14曲。
●ROGER McGUINN / TREASURES FROM THE FOLK DEN('01)
CD-1046 \2200(会員\2100)
with Joan Baez, Jean Ritchie, Tommy Makem, Pete
Seeger, Odetta, Judy Collins, Eliza Carthy and others;
■元ザ・バーズのロジャー・マッギンが昨年夏に発表した9年ぶりのソロ・アルバム。ジョーン・バエズ、ジーン・リッチー、ピート・シーガー、ジュディ・コリンズ、オデッタ等、フォークのリヴィング・リジェンド達と共にレコーディングした傑作。
●RORY BLOCK / I'M EVERY WOMAN('02)
CD-3174 \2200(会員\2100)
with Kelly Joe Phelps, Keb' Mo', Rev. Herb Sjeldon;
All 14 tracks: Guitar Ditty/ Fool For You/ Tired of Being ALone/ Love
TKO/ Talkin' About My Man/ Pretty Polly/ etc.
■ブルース・シンガー&ギタリスト、ロリー・ブロックの新譜。
●Various artists - FROM HELL TO BREAKFAST: A TASTE OF SUGAR
HILL'S TEXAS SINGER-SONGWRITERS('02) CD-3942 \2200(会員\2100)
All 15 tracks: Sis Draper(Guy Clark), Old
Friends(Guy Clark), Snowin' On Raton(Townes Van Zandt), For The Shake
Of The Song(Townes Van Zandt), Topsy Turvey(Rodney Crowell), Crossin'
Over(Lee Roy Parnell), Amarillo Highway(Terry Allen), Old
Blevins(Austin Lounge Lizards), Dreadful Selfish Crime(Robert Earl
Keen), Jaws Of Life(James McMurtry), & more;
■ガイ・クラーク、タウンズ・ヴァン・ザント、テリー・アレン、ロドニー・クロウェル等、テキサス出身のシンガー・ソングライター達のオムニバス・アルバム。
●DAN FOGELBERG / LIVE('00)
CD-8002 \2200(会員\2100)
品切れ中
with Timothy Schmit(EAGLES), Mark
Andes(FIREFALL), Joe Vitale, Robert McEntee(NAVARRO), Jim Photoglo,
Mike Bott(BREAD) & others; All 14 tracks: Hard To Say/ As The
Raven Flies/ The Innocent Age/ Changing Horses/ Looking For a Lady/
Songbird/ Here Comes The Sun/ Statesboro Blues/ You Better Think
Twice/ Blow, Wind Blow/ etc.;
■ダン・フォーゲルバーグの1992〜1995年のステージから選曲されたライヴ盤。サブ・タイトルに『SOMETHING
OLD, NEW, BORROWED AND
BLUES』とある通り、既発曲、新曲、カヴァー曲、そしてブルース・ナンバーも収録されている。バックを受け持つバンドの顔も驚く。ギターとハーモニー・ヴォーカルは元ナヴァロのR・マッキンティー(キャロル・キングの『SIMPLE
THING』『WELCOME
HOME』等にも参加)が全トラックに登場、ドラムスはJ・ヴァイタールか元ブレッドのマイク・ボッツが担当。92年のライヴにはジム・フォトグロ(bass)、93年のライヴにはイーグルスのティモシー・シュミット(bass/vo.)、94年と95年はファイアフォールのマーク・アンデス(bass/vo.)が参加。特に「Changing
Horses」などで聴けるT・シュミットのハーモニーは見事。T・シュミットが参加した曲でポコ時代のジム・メッシーナの作品「You
Better Think Twice(とクレジットされているが正確にはYou'd Better Think
Twice)」をダンが「ジム・メッシーナの曲です」と前もって紹介してから演奏にしているのも嬉しい。ジョージ・ハリスンの「Here
Comes The
Sun」ジェシコリンヤングの「Songbird」など、カヴァー作品にもダンの好みが窺え、興味深い。デビュー盤からのオリジナル作品も含む全14曲、たっぷり楽しんで頂ける66分余り。全面的にお薦めします。
●LEON RUSSELL & NEW GRASS REVIVAL / HANK WILSON VOL.4:
RHYTHM & BLUEGRASS('01) CD-LRR-122
\2600(会員\2500)
品切れ中
feat. Sam Bush, John Cowan, Courtney Johnson,
Curtis Burch; All 12 tracks: Footprints In The Snow/ In The Pines/
When My Blue Moon Turns To Gold/ Bluebirds Are Singing For Me/
Columbus Stockade Blues/ Rough And Rocky Road/ Mystery Train/ I've
Just Seen A Face/ I Believe To My Soul/ Open Up The Door/Pilgrim
Land/ etc.;
■1980年代初め、ニューグラス・リヴァイヴァルは当時のロック界のカリスマの1人、リオン・ラッセルのツアーに同行していた。81年にリリースされたリオン・ラッセル&ニューグラス・リヴァイヴァルとして発表されたライヴ・アルバム『THE
LIVE
ALBUM』(廃盤の為、入手困難)は、その頃の彼等のステージが収められている。そして、今回その当時にスタジオ録音されていた本作が初めてリリースされた。当時のNGR(S・ブッシュ、J・カウワン、C・ジョンスン、C・バーチ)の4人とL・ラッセルのスリリングなコラボレーションが堪能できる本作、興奮しないファンは居ないだろう。収録作品は前述のライヴ盤にも入っている3曲(「I've
Just Seen A Face(邦題/夢の人)」「I Believe To My Soul」「Pilgrim
Land」)以外に「Footprints In The Snow」「In The Pines」「When My Blue
Moon Turns To Gold」「Bluebirds Are Singing For
Me(レスター・フラット)」など。
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