●ARTIE TRAUM / SOUTH OF LAFAYETTE('02)      CD-RS-202  \2200(会員\2100)
 produced by Artie Traum & Tom Mark; with John Sebastian, Tony Levin, Cindy Cashdollar, Jerry Marotta, Leslie Ritter, Abby Newton, David Sancious, Dean Sharp, Eugene Ruffalo; All 10 tracks: The Map/ In Paris/ The Ballad of Frankie O/ South of Lafayette/ Yankee Swamp/ Memorial Day 1959/ Niagara/ Hills of Sicily/ Rusty Iron Bridge/ Mockingbird; ■以前より噂されていたアーティ・トラウム(ハッピー&アーティ・トラウム)の新譜が遂にリリース。ここ数年、ナラダ・レーベルからギター・インストゥルメンタル・アルバムを続けて発表していたアーティだが、本作は彼自身のレーベルからリリースされた自主制作によるソロ・アルバム。しかも、久々のヴォーカル・アルバムだ。彼のアコースティック・ギターを中心にしたサウンドで、アーティらしい「程よいポップさ」が加味された傑作。全10曲のオリジナル作品(共作含む)をバックアップするのは、トニー・レヴィン(bass)、ジェリー・マロッタ(drums)、シンディ・キャッシュダラー(slide guitar)等、ウッドストック&ニューヨークで活躍する旧知の音楽仲間であるベテラン・ミュージシャンたちがサポート。我等がジョン・セバスチャン(harmonica)も2曲に参加している。新生バンドにカヴァーされたアーティとジム・ウィーダーの共作「Niagara」が収録されている他、つぶやくような内省的なヴォーカルでしっとり歌われるアルバム・タイトル曲、アーティ1人の多重録音(アコースティックのフィンガースタイル・ギターとスライド・ギター)のみのバックによる「The Ballad of Frankie O」など、ファン必聴曲が並ぶ。又、「ある良く晴れた日にパリでスティーリー・ダンを見た。彼等は『エイジャ』からの曲を演奏した」という歌詞で始まる2曲目の「In Paris」では、もろスティーリー・ダン風のアレンジを披露するなど、彼らしいユーモアも感じられ興味深い。アメリカ盤。歌詞付き。

■アーティ・トラウムから日本のファンの皆さんに「ごあいさつ」メールが届きました。最新アルバム『サウス・オブ・ラフェイエット』の事も書かれています。同アルバム、まだお聴きでない方は是非ご一聴くださいね。

For my fans in Japan:

Dear Friends, Happy and I recently had dinner with our good friend Eric Kaz who told us he had a wonderful tour in Japan to support his CD 1000 Years of Sorrow. This was Eric's first trip to Japan and he was deeply impressed by Japanese people, food and culture. His favorite food was ramen, and now we call him "Ramen-man" in Woodstock.

I've recently returned from a tour in Louisiana, Texas, Mississippi and Arkansas. This is the American "deep" South, the area where "Country Blues" originated. Musicians like John Lee Hooker, Skip James and Muddy Waters all came from this region, and it was inspiring for me to visit the towns where the blues began.

The title song from my new CD South of Lafayette tells about a hurricane in the Gulf of Mexico near Louisiana. When I got to Lafayette there was a huge, dangerous hurricane off the coast. It was very strange - as though my song was prophetic. South of Lafayette is my first vocal album in many years, and all of the songs are about places I've been: Niagara Falls, Sicily, Paris. it's getting terrific reviews in Acoustic Guitar, Sing Out and Wood & Steel. I hope it will find a big audience in Japan!

Recently, I had the opportunity to interview Richie Havens on camera for a Homespun video. The enclosed picture shows me peeking over Richie's shoulder to learn whatever I can.

I wish you all a happy, healthy year.

 

Artie Traum


日本のファンの皆さんへ

 ディア・フレンズ、最近ハッピーと僕は、僕等の良き友人、エリック・カズと夕食を共にしました。その時、彼はCD『1000年の悲しみ』のプロモートも兼ねて行なわれた素晴らしい日本ツアーの話を僕等にしてくれました。彼にとって初めての日本への旅だった訳ですが、日本の人々、日本の食べ物、そして日本の文化に深く感銘を受けたそうです。彼の一番好きな食べ物はラーメンで、今はウッドストックでも僕等は彼の事を「ラーメン・マン」と呼んでいます。

 僕は先日ルイジアナ、テキサス、ミシシッピー、アーカンソーの各州を回る(長期の)ツアーを終えて帰ってきました。これらは「カントリー・ブルース」が生まれた、アメリカのディープ・サウス(深南部)の地域です。ジョン・リー・フッカー、スキップ・ジェイムス、マディ・ウォーターズといったミュージシャン達は皆これらの地域の出身者であり、今回この地域の多くの町を訪れ、僕はとてもインスパイアされました。

 僕のニュー・アルバム『サウス・オブ・ラフェイエット』のアルバム・タイトル曲ではルイジアナに近いメキシコ湾でのハリケーンの事を歌っていますが、今回のツアーでラファイエットに到着した時ちょうど大型で勢力の強いハリケーンが上陸しかけていて、それはまるで僕がその曲の中で歌っているのと良く似た状況だったので、とても妙な気がしました。

 アルバム『サウス・オブ・ラフェイエット』は僕にとって久しぶりのヴォーカル・アルバムであり、全ての収録作品はナイアガラの滝、シシリー、パリといった僕自身が行った事のある場所について書かれています。アコースティック・ギター誌、シング・アウト誌、ウッド&スティール誌といった各雑誌のCDレビューで高い評価を頂いています。日本でも沢山のリスナーの皆さんに聴いて頂けたらと思っています。

 皆さんの御多幸をお祈りしています。

 

アーティ・トラウム


 

●JULIAN DAWSON with GENE PARSONS / HILLBILLY ZEN('02)     \2200(会員\2100)
 produced by Gene Parsons & Julian Dawson; Gene Parsons(stringbender acoustic & electric guitars/banjo/pedal steel/mandolin/drums/percussion/spoons/bass/ harmonica/hi-strung guitar/harmony vocals); with Meridian Green(harmony vocals), David Hayes(bass), Lily Parsons(bass), Andy Metcalfe(bass); All 15 tracks: Freedom of the Highway/ The Wall That Surround You/ Shadow On The Moon/ Don't Just Do Something(Sit There Son)/ Hillbillies On Pills/ To Hold You Again/ It's Not Really Raining/ Banjo Song/ Loser's Blues/ Baby Please/ A Man Never Wanted (A Woman So Much)/ Harp To Heart/ Let Me Down Slow/ Blue Fingers/ What Kind Of Change; ■英国のシンガー・ソングライター、ジュリアン・ドウスンと、後期ザ・バーズを支えた男、ジーン・パースンズとの友情によって素晴らしいニュー・アルバムが発表された。それが本作である。一応はジュリアンのソロ名義での発売だが、表ジャケットには「WITH GENE PARSONS」と記された上に、ジュリアンとジーン2人が並んだ写真が使われていて、「初めはデュエット作として制作されたのでは?」とも思えるほど。実際、共同プロデューサー&ミュージシャンとして全面参加したジーンの存在を抜きには考えられない内容となっている。ジーン・パースンズのマルチ・プレイヤー&アレンジャーとしてのセンスと実力は既に有名だが、本作でも八面六臂の大活躍を披露。ストリングベンダー・ギター、バンジョー、マンドリン、ペダルスティール、ドラムス、ハーモニカ等々、多重録音によってその腕前を遺憾なく発揮している。ジーンの奥方メリッディアンがハーモニー・ヴォーカルで参加している他、デヴィッド・ヘイズ(ヴァン・モリスンが70年代に発表した殆どのアルバムでプレイしているベース奏者)の参加も話題となっている。ジュリアンのオリジナル作品(共作も含む)全15曲は、アコースティックなサウンドを基調に、カントリー・フレイヴァー溢れるものをはじめ、フォーク・ブルース・R&B・ケイジャン・スウィングなど様々な音楽的影響を窺わせる佳曲揃い。あのジーン・ピスティリ(マンハッタン・トランスファーのオリジナル・メンバー。というより更に以前の60年代末よりキャッシュマン・ピスティリ&ウェストとして活躍した事でシンガー・ソングライター・ファンには有名)とジュリアン・ドウスンが共作した新曲が3曲も本作に収められている事も要チェックだ。ポップでアコースティックな音作りは、ジーン関連の既発アルバムも彷佛とさせ実に心地よい。本作のリリースによってジュリアン・ドウスンの名は日本でも一気に高まることだろう。素晴らしいアルバムである。歌詞付き。輸入盤。尚、日本盤の発売される予定はない。

プー横丁がディストリビュートしているストリングベンダー・レコードから新譜を発表したジュリアン・ドウスンからメッセージが届きました。ジュリアン・ドウスンwith ジーン・パースンズ名義でリリースされた上記のアルバム、全面的にお薦めしています。是非お聴き下さい。

Hi to all the music friends in Japan!!

 Here is Julian Dawson from England sending greetings and hoping you like my new CD "Hillbilly Zen" made together with my friends Gene Parsons and Meridian Green.

 I have been making records and music for 25 years but this is my first distribution in Japan so I am very pleased. Perhaps some day we can meet at a concert - for now, best wishes from England to all.

 

Julian Dawson
September 30th. 2002


Hi、日本の音楽仲間の皆さんへ

 ジュリアン・ドウスンです。イギリスからご挨拶をおくります。私の友人であるジーン・パースンズとメリッディアン・グリーンと共に作ったニュー・アルバム『HILLBILLY ZEN』は、きっと皆さんにも気に入って頂けると思います。
 レコーディングや作曲など、音楽に関わって25年になりますが、このアルバムが初めて日本で(本格的に)ディストリビュートされる私のアルバムという事になり、とても嬉しく思っています。いつの日かコンサート会場でお会いできれば、と思っています。どうぞヨロシクお願いします。それでは、この辺で。

 

ジュリアン・ドウスン
2002年9月30日

 


●GUY CLARK / THE DARK(02)         CD-1070 \2200(会員\2100)
 produced by Guy Clark, Verlon Thompson, Darrell Scott & Chris Latham; with Darrell Scott, Verlon Thompson, Gillian Welch, Tim O'Brien, Shawn Camp, David Rawlings; All 12 tracks: Mud/ Arizona Star/ Magnolia Wind/ Soldier's Joy, 1864/ Dancin' Days/ Homeless/ Off The Map/ Bag Of Bones/ She Loves To Ride Horses/ Rex's Blues/ Queenie's Song/ The Dark; ■ガイ・クラークの新譜。99年の前作『COLD DOG SOUP』と同様の感触を覚える、聴き応えあるアルバムだ。97年の初ライヴ盤『KEEPERS』以降の彼は、アコースティックでシンプルな音作りに更に磨きがかかり、ダレル・スコット等の良きコラボレイターを得て、70年代の半ばに発表した初期の傑作アルバムと同質の優れたアルバムを発表し続けている。「Rex's Blues」のみ故タウンズ・ヴァン・ザントが72年に書いた作品で、他の11曲はガイと他のアーティスト達との共作によるものだ。ガイは「Rex's Blues」に関して「タウンズが作曲した時からずっと好きだった曲だ。私は死ぬまでずっと彼の作品を必ず1曲は自分のアルバムに入れると決めたんだ。彼は私の友達だったし、素晴らしいソングライターだからね」と話している。タウンズ・ヴァン・ザントがオリジナル作品を2曲しか書いていなかった60年代に彼等は知り合い「タウンズの存在こそが、私が曲を作り始める最大の理由の1つだった」とガイが話す、それ程の親友同志だったのだ。本作は幾人ものアーティストと共作した作品が含まれているが、その中でも前作で「Sis Draper」をガイと共作しているショーン・キャンプ(95年にリリースしたソロ作『SHAWN CAMP』も発売中)とは、本作で「Magnolia Wind」と「Soldier's Joy, 1864」の2曲を共作している。「作曲は99.9%(自宅)のテーブルで座ってする。ツアーに出てる時には、他にやる事がありすぎて作曲なんて出来ない。他の事を全部放っておいて、このイスに座って窓の外をぼんやり眺める(事から始める)のさ」というガイ。曲作りのこだわりは、少しもかわっていないようだ。3年ぶりの新作。今スグご注文を。

●ERIC VON SCHMIDT / LIVING ON THE TRAIL('71/'02)       \2200(会員\2100)
 produced by Jim Rooney; with Bobby Charles, Rick Danko, Garth Hudson,Geoff Muldaur, Amos Garrett, Paul Butterfield, Maria Muldaur, Jim Rooney,Billy Rich, Chris Parker, Jim Colegrove; All 10 tracks: Living On The Trail(4:30)/ Envy The Thief(4:20)/ Lost In The Woods(5:21)/ Thunder Heads Keep Rollin'(4:25)/ The Carpenter's Boy[Icarus](1:15)/ Lightning, They Say(3:47)/ Joshua Gone Barbados(5:04)/ Stick To Run(6:13)/ Stewball(4:55)/ Fast Acne(4:18); ■エリック・フォン・シュミットが1971年にポピー・レーベルから発表したソロ・アルバムが遂にCD化。後にポール・バターフィールドのベター・デイズのメンバーとして73年作『BETTER DAYS』をレコーディングすることになるメンバー、ジェフ・マルダー、エイモス・ギャレット、クリス・パーカー、ビリー・リッチ等が参加している事でも知られる傑作。又、ザ・バンドのリック・ダンコ、ガース・ハドスン、そしてボビー・チャールズ、更にはマリア・マルダー、ハングリー・チャックのジム・コルグローヴ、本作のプロデューサーでもあるジム・ルーニー(ボーダーライン/キース&ルーニー)も参加。素晴らしいロック・アルバムに仕上がった本作は、全てのロック・ファン必携アルバムだ。新たに書き下ろされたJohn Kruthによる長文ライナー(英文)も読み応え充分。輸入盤。

●JOHN McCUTCHEON / THE GREATEST STORY NEVER TOLD('02)     \2200(会員\2100)
 produced by John McCutcheon & Bob Dawson; with Tim O'Brien(harmony vo./fiddle/mandolin), Pete Kennedy(electric guitar), JT Brown(bass), Tom Chapin(vo.), Michael Mark(vo.) & others; All 13 songs: Dancing in the Street/ Not In My Name/ Ghost of the Good Old Days/ etc. ■ジョン・マッカチェオンの新譜。その昔はバンジョー、ギターそしてハマーダルシマーをプレイし、オールドタイム&トラディショナルなナンバーを歌っていた彼だが、長年所属していたラウンダーを離れ、新たに発表した本作は、フォーク・シンガーとしての面影も残しつつ、本作のような素晴らしいシンガー・ソングライター・アルバムを発表してくれた事は本当に嬉しい驚きだ。全13曲すべてが彼のオリジナル作品(共作含む)。ティム・オブライエンやピート・ケネディ(聞かせどころを知っているギター・ソロやバッキング。ダン・フォーゲルバーグのそれをイメージするフレーズやサウンドも)の好サポートも見逃せない。特に3曲目の「Dancing in the Street」と「Not In My Name」はファン必聴。もうコレばっかり聴いている。

 ●CLIFF EBERHARDT / SCHOOL FOR LOVE('02)       \2200(会員\2100)
 with Seth Farber(piano), Liz Queler(harmony vo.), Jeff Pevar(guitar/mandolin), Dar Williams(harmony vo.), Cheryl Wheeler(harmony vo.), Kenny Kosek(fiddle) & others; ■クリフ・エバーハートの新譜。母親が病死したり、クリフ自身も後遺症の残る交通事故に遭い、更には昨年9月11日の事件と、本作の制作中に起こった様々な出来事が、これまではプライベートな事は公にしなかった彼の心境に大きな変化を与えたとライナーで語っている。1985年以来の音楽的パートナーであるセス・ファーバー&リズ・ケラー夫妻の友情に感謝し、彼等2人に捧げられた本作は、しかし「渋いけれど暗いアルバムではない」ことも確か。ちょっぴり鼻にかかったクリフのヴォーカルは、本作でも力強く聴く者の耳に、そして心にズシリと届く。前述の2人以外にもジェフ・ピーヴァー(プー横丁が全面的に応援しているデヴィッド・クロスビーの新バンド、CPRの「P」に当たる主要メンバー)のセンス溢れるエレクトリック・ギター、ダー・ウィリアムスやシェリル・ウィーラーのハーモニー・ヴォーカルでの客演もお見逃しなく。歌詞付き。

●TOM PACHECO / THERE WAS A TIME('02)          \2000(会員\1900)
 produced by Scott Petito; with Pete Seeger, Jim Weider, Richard Bell, Steinar Albrigsten, Jerry Marotta, Jay Ungar, Leslie Ritter, Scott Petito, Kevin Maul and others; All 11 tracks: Indian Prayer [The Land I Love](5:24)/ If I Could Come Back(4:13)/ Broken Piano(5:52)/ Butterfly(7:09)/ What About Us(4:39)/ There Was a Time(4:56)/ Provincetown(6:36)/ What We Left Behind(3:47)/ Heroes(5:44)/ Saint Christopher and the Cornfield(5:48)/ You Will Never Be Afraid Again(4:39);■トム・パチェコの新作。昨年は、9月11日の同時多発テロ事件の時にワールド・トレーディング・センターにいた友人3人を失い、5人の親友が亡くなり、更には母親も死ぬという苛酷な1年を経験しなければならなかったトム。それまでの人生でずっとトムを支え勇気づけてくれいてたトムの父親は、妻を亡くした事で突然無気力になったという。日に日に弱っていく父親に対して成す術もなく、自分の無力さを痛感したと、彼はライナーで赤裸々に述べている。本作は悲しみに満ちたアルバムである。しかし、彼は「歌」の中で悲しみにくれて涙している訳ではない。収められた11曲(共作の1曲を除き、全て彼の単独作品)で聴くことのできる彼のヴォーカルは、意外なほど穏やかだ。力強さを秘めた彼の歌からは、このアルバムを制作する過程で、彼が経験した深い悲しみを少しずつ乗り越えていった彼の姿が見え隠れする。ジム・ウィーダーとリチャード・ベルのザ・バンド組をはじめ、ジェイ・アンガー、レズリー・リッター、ジェリー・マロッタ、プロデューサーでもあるスコット・ペティート等、地元ウッドストックの旧知の音楽仲間が歌心あふれるバックアップを披露。前作でデュエット・アルバムを発表したステイナー・アルブリッグステンやトムが敬愛するピート・シーガーの参加も話題を集めている。トム・パチェコに駄作はない。本作も素晴らしいアルバムだ。全面的にお薦めする。歌詞付き(輸入盤ですので対訳はついていません)。

●OLD & IN THE GRAY('02)         CD-51 \2600(会員\2500)
 feat. Peter Rowan(guitar/vo.), David Grisman(mandolin/vo.), Vassar Clements(fiddle/vo.), Herb Pedersen(banjo/vo.) with Bryan Bright(bass);All 14 tracks: Good Old Boys(written by John Hartford), Pancho & Lefty(Townes Van Zandt)/ Meadow Greeen(Peter Rowan)/ The Flood(Carter Stanley)/ When The Springtime Comes Again(A.P.Carter)/ Barefoot Nellie(Don Reno/Jim Davis)/ Childish Love(Ira Louvin)/ Victim To The Tomb(John Duffey)/Vassar's Fiddle Rag(Vassar Clements)/ Two Little Boys(Charlie Waller/John Duffey)/ On The Old Kentucky Shore(Bill Monroe)/ Honky Tonk Women(Jagger/Richards)/ Let Those Brown Eyes Smile At Me(R.Nail)/ Rainmaker(Peter Rowan); ■グリスマン、ピーター、ヴァッサー、そしてJ・ガルシアに替わって加入のハーブ・ペダースン(彼のハーモニー・ヴォーカルの素晴らしいこと!!)が織り成す極上のブルーグラス・サウンド。モンローやスタンリー、カーター・ファミリーやドン・リーノウ、ルーヴィン・ブラザーズ等、先人達の作品に、ジョン・ハートフォードやジョン・ダフィー等といった近年に亡くなった同世代のアーティスト達の作品も取り上げられている。勿論、ピーターやヴァッサーのオリジナル作品も収録。ローリング・ストーンズの作品「Honky Tonk Women」も取り上げる遊び心を忘れていないのも、嬉しい(以前、オールド&イン・ザ・ウェイ「Wild Horses」をカヴァーしていた)。そんなグリスマン、ピーター、ヴァッサーを中心にした彼等の、ブルーグラスに対する今も「熱き想い」が込められ、丁寧に歌い上げられた全14曲(51分余り)。素晴らしいの一言。

●ROWAN BROTHERS / CRAZY PEOPLE('02)           CD-005 \2200(会員\2100)
 feat. Peter, Chris & Lorin Rowan; with Sam Bush, Jerry Douglas, Edgar Meyer, Roy Huskey, Jr., Flaco Jemenez, Larry Attamanuik & others; All 10 tracks: Free Mexican Airforce/ Red Rockin' Chair/ Crazy People/ Pretty Senorita/ In 1999/ Shoppin' Feet/ Bothin' Personal/ etc. ■あのローワン・ブラザーズの新譜。全て新録音によるニュー・アルバムだ。アルバム・タイトルにした「Crazy People」は、ボスウェル・シスターズが1930年代に歌った曲で、彼等の20年来のレパートリーの1つであるという。ゴキゲンな「アコースティック・スウィング&カリビアン/テックス・ミュージック」だと評された本作は、「Rowantone」という架空のSPレーベルのロゴ・マークを含むジャケット・デザインやオールド・タイムした彼等のコスチュームも楽しく、歌やサウンドだけでなく、ヴィジュアルでも和んでしまう傑作。ローワン・ブラザーズ名義で、こんな素晴らしい新作を発表するだなんて、やっぱり彼等はタダモノではない!!

●CHRIS HILLMAN & HERB PEDERSEN / WAY OUT WEST('02)          \2600(会員\2500)
 クリス・ヒルマンとハーブ・ペダースンのデュエット作の第2弾。96年にリリースした前作『BAKERSFIELD BOUND』もお忘れなく。

●Various artists / THIS IS AMERICANA VOL.1: A VIEW FROM SUGAR HILL RECORDS    CD-3961 \2600(会員\2500)
 feat. The Gourds, Scott Miller, Rodney Crowell, Jmaes McMurtry, Railroad Earth, Sean Watkins, Robin & Linda Williamms, Kev Russell's Junker, John Cowan, Maura O'Connell, Jerry Douglas, Beacom, Bibey & Blueridge, Doyle Lawson & Quicksilver, Dudley Connell & Don Riigsby, Hot Rize, Doc Watson & Frosty Morn; ■1999年に設立されたアメリカーナ・ミュージック・アソシエイションが監修したシリーズの第1弾。同団体に所属するレーベルでもあるシュガー・ヒル・レコードの音源を使った編集アルバムだ。テキサス州オースティンを拠点に活躍するゴーズ(Gourds)の「My Name is Jorge」で幕を開ける本作は、アコースティック・ジャム・バンドと言われているレイルロード・アース、スティーヴ・アールの影響も窺えるスコット・ミラー、ロドニー・クロウェル、ジェイムズ・マクマートリーと聴き進んでいくと、中盤のロビン&リンダ・ウィリアムス、ドック・ワトスン&フロスティ・モーン、ジェリー・ダグラスの後で、ブルーグラス・バンドであるバウカム・バイビー&ブルーリッジやドイル・ロウスン&クィックシルヴァーやホットライズを聴いても、ごく自然に(違和感なく)聴き込んで頂けると思う。ニックル・クリークのメンバー、ショーン・ワトキンスのソロ作からの「Let It Fall」、そして最終トラック、モーラ・オコーネルの「Poor Man's House」という全16トラックを繰り返し聴くうちに、気分はすっかり「アメリカーナ」。音楽ジャンルを云々するより「良いものは良い」という心と耳で、この編集盤を楽しんで頂き、気に入れば各アーティストのオリジナル盤もご一聴下さればと思う。

●HOLLY NEAR & RONNIE GILBERT / LIFELINE EXTEDED[2CDs] ('83/'02)    2枚組 \3000(会員\2900)
 re-issue mastered by Paul Stybblebine; All 23 tracks: Goodnight Irene/ Pastures Of Plenty/ Kid's Song/ Darling Corey/ Si Me Quieres Escribir/ Singing With You/ etc. ■元ウィーヴァーズの紅一点、ロニー・ギルヴァートとロニーより1世代は若い女性シンガー・ソングライター、ホリー・ニアが1983年4月下旬にサン・フランシスコで行なった共演コンサートは『LIFELINE』というタイトルのライヴ盤としてLPリリースされましたが、オリジナルの15曲に8曲のボーナス・トラックを追加してファン待望のCD化。うち1曲「Singing With You」は84年ロサンゼルスのアンフィシアターでライヴ録音されたHARPコンサート(メンバーはホリー・ニア、アーロ・ガスリー、ロニー・ギルヴァート、ピート・シーガー。HARPは4人のファースト・ネームの頭文字)からのもの。2人のヒューマンで美しい歌声が心地よい。歌詞付き。

●Various Artists / GOING DRIFTLESS: AN ARTIST'S TRIBUTE TO GREG BROWN('02)    \2200(会員\2100)
 feat. Licinda Williams, Ani Difranco, Iris DeMent, Gillian Welch, Mary Chapin Carpenter, Lucy Kaplansky, Shawn Colvin, Ferron, Victoria Williams, Leandra Peak, Karen Savoca, Robin Lee Berry, Eliza Gilkyson, Pieta, Zoe & Constie Brown; ■グレッグ・ブラウンにトリビュートされたアルバムがリリース。ルシンダ・ウィリアムズ、アニ・ディフランコ、アイリス・デメント、ギリアン・ウェルチ、メアリー・チェイピン・カーペンター、ルーシー・カプランスキー、ショーン・コルヴィン、フェロン、ヴィクトリア・ウィリアムズ等、上記の名だたる女性シンガー・ソングライター達が参加。本作のロイアルティーは乳癌の基金に寄付されるそうだ。

●AOIFE CLANCY / SILVERY MOON('02)       \2200(会員\2100)
 produced by Eric Kilburn & Aolife Clancy; with Mark Simos(guitar), Donal Clancy(guitar), Seth Connelly(Dobro/Bass/Mandolin), Al Gould(fiddle) and others; All 11 tracks: The Nightbird/ Giving/ Silvery Moon/ Kisses Sweeter Than Wine/ etc. ■女性ばかりのアイリッシュ・グループ、チェリッシュ・ザ・レイディーズのメンバーであり、あのクランシー・ブラザーズのボビー・クランシーの娘であるA・クランシーのソロ新譜。トラディショナルな作風のものとコンテンポラリーなものとがほぼ交互に並ぶ作品群を彼女のクリアーで力強いヴォーカルが穏やかに歌い上げる。その作品が多くのシンガー達に取りあげられている注目のシンガー・ソングライター、マーク・シモズの曲「The Nightbird」と「Giving」を収録。アルバムの最後を飾る「Kisses Sweeter Than Wine」はウィーヴァーズの有名曲で聴かせる、父親ボビー・クランシーとのデュエットも素晴らしい。歌詞付き。

●GARNET ROGERS / ALL THAT IS('02)        \2200(会員\2100)
 with Doug Long(guitar), David Woodshed(bass/piano), Corey Thompson(drums), Anne Lederman(fiddle), Ian Bell(accordion) and others; All 10 tracks: Next Turn Of The Wheel(7:45)/ All That Is(3:45)/ Night Drive(9:51)/ Cricket Dance(1:16)/ Small Victory(4:10)/ Frankie & Johnny(8:23)/ Summer Lightning(5:32)/ etc. ■カナダの伝説的シンガー・ソングライター、スタン・ロジャースの弟、ガーネット・ロジャースの新譜。前評判通りの大傑作アルバムだ。1983年にスタンが亡くなるまで2人は共にツアーをしていた。「ガーネットほど私に音楽的影響を与えた者はいないし、彼は私の音楽とって欠くことのできない存在だ」と生前のスタンが語ったほどの才能が、見事に本作で花開いたと言える。ガーネットの、唯一無二のデープ・ヴォイスがジワーッと心にしみる全10曲。それにしても、表ジャケットやCDブックレットの中の軽く微笑む彼の表情は何て穏やかなんだろう。歌詞付き。

●LINDA THOMPSON / FASHIONABLY LATE('02)       CD-3182 \2200(会員\2100)
 produced by Edward Haber; with Richard Thompson, Teddy Thompson, Van Dyke Parks, Martin Carthy, Eliza Carthy, Jerry Donahue, Dave Pegg, Dave Mattacks, Rufus Wainwright, Kate Rusby, John Doyle, Richard Greene, Danny Thompson;■リンダ・トンプスンの実に17年ぶりのニュー・アルバムである。これが期待に違わぬ(いや、それ以上の)素晴らしいアルバムだ。リリース前から噂になっていた前夫リチャード・トンプスンとの共演が、オープニング・ナンバー「Dear Mary」で実現。同曲でリチャードは唯一無二ののリード・ギターとバック・ヴォーカルで参加。時の流れは様々な状況を少しずつ変え、優しい人の周りには優しい風が吹くのだ。続く2曲目「Miss Murray」ではケイト・ラズビーのハーモニー・ヴォーカルにジョン・ドイルのフィンガースタイル・ギターが切なく奏でられ、それにリチャード・グリーンのフィドルとヴァン・ダイク・パークスのアコーディオンが絡む(そのアレンジはジェフ・マルダー)。全10曲中、8曲が彼女のオリジナル作品(共作含む)。アルバム・プロデュース、曲作り、レコーディング時のギター・プレイやコーラスなど全面的に彼女をサポートをしたのは、息子のテディ・トンプスン。それに、イライザ&マーティン親娘、デイヴ・ペグ、デイヴ・マタックス、ダニー・トンプスン、ジェリー・ドナフュー、ルーファス・ウェインライト等、旧知の豪華な顔ぶれが参加。彼女の久々のソロ作を祝うかのように歌心あふれる見事なバッキングを披露している。それに応えるリンダのヴォーカルは自信に満ち、瑞々しい輝きを放っている。実に心地よい。素晴らしいの一語である。

●NORMAN BLAKE / OLD TIES('02)           CD-11583 \2600(会員\2500)
 All 19 tracks: Spanish Fandango/ Church St. Blues/ Sleepy Eyed John〜Indian Creek/ O'Malley's Tune/ Fifty Miles of Elbow Room/ Down Home Summertime Blues/ Blind Dog/ Fiddler's Dram〜Whiskey Before Breakfast/ Old Ties/ Lost Indian/ Ginseng Sullivan/ OBC #3/ Prettiest Little Girl in the Country/ Uncle/ Bristol in the Bottle/ Billy Gray/ The Fields of November/ Gonna Lay Down My Old Guitar/ Randall Collins〜Done Gone; ■古くはジョニー・キャッシュのサイドマンとして、ボブ・ディランの『NASHVILLE SKYLINE』やニッティ・グリッティ・ダート・バンドの歴史的セッション・アルバム『WILL THE CIRCLE BE UNBROKEN: 永遠の絆』に参加した事でも知られるアコースティック・ギタリスト、ノーマン・ブレイクの新ベスト盤。「比類のないほどピュアで完璧なアメリカン・ミュージック(Amenrican music of incomparable purity and integrity )」と評される彼等の音楽は、派手さこそないものの(そこが彼等の魅力の1つと言っても良い訳だが)日本でも熱心なファンに支持されている。彼がラウンダーやフライング・フィッシュの残した数多くのアルバムから新たに選曲された全19曲。オリジナルのアナログ・レコーディングから24ビットのデジタル・リマスタリングを施し、音も更に良くなった。前述のアルバム等でノーマン・ブレイクというミュージシャンに興味を持ちつつも「沢山アルバムが出てるけれど、どれを聴いたらいいのか」悩んでいた方には、ウッテツケのアルバムだろう。彼の有名曲や代表曲で一杯だ。お薦めする。

●HOWARD EMERSON / CROSSING CRYSTAL LAKE('98)       CD-HE-01 \2800(会員\2700)
 produced by Howard Emerson; All 9 tracks: Lucky Lady B/ Crossing Crystal Lake/ Dew Rag/ Light In The Distance/ Wake Up Mary/ Dust Mop/ Keep Walkin'/Marcelita/ If You Must Go; ■ハワード・エマースンが98年にレコーディングしたソロ・ギター・アルバム。ハワードは、エリック・アンダースンが1975年にアリスタ・レーベルから発表した傑作アルバム『BE TRUE TO YOU』でギタリストとして参加し、当時エリックのコンサート・ツアー・メンバーとしても活躍していた男。1951年生まれだから、『BE TRUE TO YOU』の頃は20代半ばだった訳である。そんな彼が98年、40代の後半になって発表したソロ第1弾が本作だ。全篇フィンガースタイルによるソロ・アコースティック・ギターのインストゥルメンタル曲集で、全9曲とも彼のオリジナル作品。曲によってギブスンのL-5、ギブスンのL-00(1937年製)、マーティンの00-18(1954年製)などを使い分けてプレイ(各ギターを持って演奏する彼の写真が載っているが、いずれも生ツバもののヴィンテージ・ギターである)している。どの作品も印象的かつオリジナルなメロディ・ラインを持った佳曲揃い。ラグタイムやブルースの影響が窺える作品も少しあるが、大半は彼の人柄を感じさせてくれる温かくも叙情的な雰囲気を漂わせる美しい作品が並ぶ。特に1973年に作曲したという3曲目「Dew Rag」は、当時ライクーダーとランディ・ニューマンに影響され書いた作品で、そんな雰囲気が漂うメロディに思わずニヤリとしてしまうのは私だけではないだろう。是非お聴き頂きたい。
■蛇足: 尚、ハワードは、ビリー・ジョエルが76年に発表したアルバム『TURNSTILES』にも参加し、ハウイー・エマースン(Howie Emerson)の名でクレジットされている。

●TOWNES VAN ZANDT / A GENTLE EVENING WITH TONES VAN ZANDT('02)     CD-1119 \2200(会員\2100)
 All 10 tracks: Talking KKK Blues/ Rake/ Like A Summer's Thursday/ Second Lover's Song/ She Came And She Touched Me/ Lungs/ Tecumseh Valley/ A Joke(spoken Word)/ Talking Thunderbird Wine Blues/ The Ballad Of Ira Hayes;■1969年11月26日カーネギー・ホールのステージに立った若き(当時25歳)タウンズ・ヴァン・ザントの貴重なライヴ・レコーディング。プロ・キャリアをスタートさせて3年目、『FOR THE SAKE OF THE SONG』(68年)と『OUR MOTHER THE MOUNTAIN』(69年)の2枚のソロ作を発表しただけではあったが、本作で聴くことのできる彼の伸びやかなヴォーカルと若々しく活気に満ちた歌いぶりは感動的である。このステージで歌われていながら、94年の『ROADSONG』が発表されるまで世に出なかった「The Ballad Of Ira Hayes」、そして未発表作品「Talking KKK Blues」を収録。97年1月1日、52歳の若さでこの世を去ったタウンズ・ヴァン・ザントの初期ライヴ、聴き逃してよい筈がない。
蛇足: 英文ライナーに本作に収録されている「Talking Thunderbird Blues」は89年発表の『LIVE AND OBSCURE』がリリースされるまで世に出なかったと説明されているが、77年の2枚組ライヴ盤『LIVE AT THE OLD QUARTER』に既に収録されている。

●NINA GERBER / NOT BEFORE NOON('02)         CD-GS-101 \2200(会員\2100)
 with Herb Pedersen, Greg B rown, Lucy kaplansky, Terry Garthwaite, Mike Marshall, Scott Nygaard; ■ハーブ・ペダースンをはじめ、多くのミュージシャンから尊敬されているニナ・ガーバーは、亡きケイト・ウルフの相棒として活動を共にしたギタリスト。ケイトが他界した後も多くのミュージシャンのサポート・ミュージシャンやプロデューサーとして活動を続けてきている。その彼女が満を持して発表した素晴らしい初ソロ作。ハーブ・ペダースン(ブルース・コバーン作の「Someone I Used To Love」を歌っている。素晴らしいの一語!!)、グレッグ・ブラウン、ルーシー・カプランスキー、テリー・ガースウェイト等、ゲスト・ヴォーカル達のバックで、(決して歌わない)ニナが歌心一杯のアコースティック&エレクトリック・ギター・プレイを披露。見事である。ヴォーカル作品とインスト作品がほぼ半々という内容も、彼女のアーティストとしての魅力が多面的に味わえて良いゾ。CDブックレットにはケイトから譲り受けた愛用ギターの写真や、そのギターの事を歌ったグレッグ・ブラウンのオリジナル作品「Kate's Guitar」の直筆による歌詞の写真なども掲載されており、興味が尽きない。全面的にお薦めする。

●Various Artists / THE FOLK SCENE COLLECTION: VOL3('01)       CD-155 \2200(会員\2100)
 feat. Jackson Browne, David Lindley and Wally Ingram, The Alpha Band(feat.T-Bone Burnett), Janis Ian, Bryndle(feat. J.D.Souther, Wendy Waldman, Kenny Edwards, Andrew Gold), Kate Wolf, Michael Johnson, Laurie Lewis, Cheryl Wheeler, Guy Davis, Loreena Mckennitt, Rosie Flores & Katie Moffatt; ■1970年から放送されているロサンゼルスの人気ラジオ音楽番組『フォーク・シーン』に出演した数多くのシンガー達。そのスタジオでライヴ録音された膨大な音源から厳選された上記アーティスト12組による全12曲。当然、どの曲も初CD化。これは必聴です。下記の同シリーズの第1集と第2集も同時再入荷予定。お見逃しなく。

●Various Artists / THE FOLK SCENE COLLECTION: VOL.1('98)       CD-109 \2200(会員\2100)
 feat. Bruce Cockburn, Richard Thompson, Kate & Anna McGarrigle, Maura O'Connell, Dar Williams, David Wilcox, Tish Hinojosa, Mary Black, Iris DeMent, John Gorka, and others;

●Various Artists / THE FOLK SCENE COLLECTION: VOL.2('99)       CD-137 \2200(会員\2100)
 feat. Tom Waits, Chris Hillman, Vince Gill, Nanci Griffith, Stan Rogers, Peter Case, Lucinda Williams, Patty Larkin, Stephen Fearing, Eliza Gilkyson, Greg Brown, Tom Russell, Jim Lauderdale;

●Various Artists / TREASURES LEFT BEHIND('98)              CD-114 \2200(会員\2100)
 feat. Emmylou Harris, Peter Rowan & the Rowan Brothers, Nanci Griffith, Lucinda Williams, Kathy Mattea, Dave Alvin, John Gorka, Greg Brown & Ferron, Eric Bogle, Rosalie Sorrels, U.Utah Phillips, Terry Gathwaite, Nina Gerber & others;■サブ・タイトル『REMEMBERING KATE WOLF』からも判る通り、今は亡きケイト・ウルフ(1986年に白血病の為に44歳の若さで他界)へ捧げられたアルバム。エミルー・ハリス、ピーター・ローワン&ローワン・ブラザーズ、ナンシ・グリフィス、キャシー・マティア、ロザリー・ソレルズを初め、上記の豪華な顔ぶれのアーティスト達が各々の持ち味で歌いあげたケイト・ウルフ作品集、全14曲。

●ROGER McGUINN / TREASURES FROM THE FOLK DEN('01)         CD-1046 \2200(会員\2100)
 with Joan Baez, Jean Ritchie, Tommy Makem, Pete Seeger, Odetta, Judy Collins, Eliza Carthy and others; ■元ザ・バーズのロジャー・マッギンが昨年夏に発表した9年ぶりのソロ・アルバム。ジョーン・バエズ、ジーン・リッチー、ピート・シーガー、ジュディ・コリンズ、オデッタ等、フォークのリヴィング・リジェンド達と共にレコーディングした傑作。

●RORY BLOCK / I'M EVERY WOMAN('02)         CD-3174 \2200(会員\2100)
 with Kelly Joe Phelps, Keb' Mo', Rev. Herb Sjeldon; All 14 tracks: Guitar Ditty/ Fool For You/ Tired of Being ALone/ Love TKO/ Talkin' About My Man/ Pretty Polly/ etc. ■ブルース・シンガー&ギタリスト、ロリー・ブロックの新譜。

●Various artists - FROM HELL TO BREAKFAST: A TASTE OF SUGAR HILL'S TEXAS SINGER-SONGWRITERS('02) CD-3942 \2200(会員\2100)
 All 15 tracks: Sis Draper(Guy Clark), Old Friends(Guy Clark), Snowin' On Raton(Townes Van Zandt), For The Shake Of The Song(Townes Van Zandt), Topsy Turvey(Rodney Crowell), Crossin' Over(Lee Roy Parnell), Amarillo Highway(Terry Allen), Old Blevins(Austin Lounge Lizards), Dreadful Selfish Crime(Robert Earl Keen), Jaws Of Life(James McMurtry), & more; ■ガイ・クラーク、タウンズ・ヴァン・ザント、テリー・アレン、ロドニー・クロウェル等、テキサス出身のシンガー・ソングライター達のオムニバス・アルバム。

●DAN FOGELBERG / LIVE('00)         CD-8002 \2200(会員\2100) 品切れ中
 with Timothy Schmit(EAGLES), Mark Andes(FIREFALL), Joe Vitale, Robert McEntee(NAVARRO), Jim Photoglo, Mike Bott(BREAD) & others; All 14 tracks: Hard To Say/ As The Raven Flies/ The Innocent Age/ Changing Horses/ Looking For a Lady/ Songbird/ Here Comes The Sun/ Statesboro Blues/ You Better Think Twice/ Blow, Wind Blow/ etc.; ■ダン・フォーゲルバーグの1992〜1995年のステージから選曲されたライヴ盤。サブ・タイトルに『SOMETHING OLD, NEW, BORROWED AND BLUES』とある通り、既発曲、新曲、カヴァー曲、そしてブルース・ナンバーも収録されている。バックを受け持つバンドの顔も驚く。ギターとハーモニー・ヴォーカルは元ナヴァロのR・マッキンティー(キャロル・キングの『SIMPLE THING』『WELCOME HOME』等にも参加)が全トラックに登場、ドラムスはJ・ヴァイタールか元ブレッドのマイク・ボッツが担当。92年のライヴにはジム・フォトグロ(bass)、93年のライヴにはイーグルスのティモシー・シュミット(bass/vo.)、94年と95年はファイアフォールのマーク・アンデス(bass/vo.)が参加。特に「Changing Horses」などで聴けるT・シュミットのハーモニーは見事。T・シュミットが参加した曲でポコ時代のジム・メッシーナの作品「You Better Think Twice(とクレジットされているが正確にはYou'd Better Think Twice)」をダンが「ジム・メッシーナの曲です」と前もって紹介してから演奏にしているのも嬉しい。ジョージ・ハリスンの「Here Comes The Sun」ジェシコリンヤングの「Songbird」など、カヴァー作品にもダンの好みが窺え、興味深い。デビュー盤からのオリジナル作品も含む全14曲、たっぷり楽しんで頂ける66分余り。全面的にお薦めします。

●LEON RUSSELL & NEW GRASS REVIVAL / HANK WILSON VOL.4: RHYTHM & BLUEGRASS('01) CD-LRR-122 \2600(会員\2500) 品切れ中
 feat. Sam Bush, John Cowan, Courtney Johnson, Curtis Burch; All 12 tracks: Footprints In The Snow/ In The Pines/ When My Blue Moon Turns To Gold/ Bluebirds Are Singing For Me/ Columbus Stockade Blues/ Rough And Rocky Road/ Mystery Train/ I've Just Seen A Face/ I Believe To My Soul/ Open Up The Door/Pilgrim Land/ etc.; ■1980年代初め、ニューグラス・リヴァイヴァルは当時のロック界のカリスマの1人、リオン・ラッセルのツアーに同行していた。81年にリリースされたリオン・ラッセル&ニューグラス・リヴァイヴァルとして発表されたライヴ・アルバム『THE LIVE ALBUM』(廃盤の為、入手困難)は、その頃の彼等のステージが収められている。そして、今回その当時にスタジオ録音されていた本作が初めてリリースされた。当時のNGR(S・ブッシュ、J・カウワン、C・ジョンスン、C・バーチ)の4人とL・ラッセルのスリリングなコラボレーションが堪能できる本作、興奮しないファンは居ないだろう。収録作品は前述のライヴ盤にも入っている3曲(「I've Just Seen A Face(邦題/夢の人)」「I Believe To My Soul」「Pilgrim Land」)以外に「Footprints In The Snow」「In The Pines」「When My Blue Moon Turns To Gold」「Bluebirds Are Singing For Me(レスター・フラット)」など。

 

 ご注文がお決まりになられましたら、Eメールで、ご希望の商品・数量・お名前・ご住所・お電話番号をお書きの上、お申し込み下さい。折り返しメールにてご連絡させて頂きます。

 


[新着入荷[お薦めCD][ロックCD在庫リスト][ソングブック][お薦めエレキ・ギタリスト][廃盤&カットアウトLP][日本のフォーク]

プー横丁のトップページへ

SLICE OF LIFE トップページへ