これは、「三井ぱんと大村はん」のザビエル大村さんにお寄せ頂いた原稿です。
プー横丁さま オープン40周年、おめでとうございます! 思い起こせば関西に憧れて京都の大学に入った1977年頃、 当時下宿していた岩倉から河原町今出川にあった「プー横丁」さんにはよく通ったものです。 あの頃の松岡さんはいつも、オーバーオールを着てはりましたね(笑)。 あれから35年あまり。でもその4〜5年も前に、すでに「プー横丁」は出来ていたんですね〜! すごいな〜!歴史やな〜!継続は力ですね! 今後のますますのご発展をお祈りいたしております。 それでは僭越ながら「私の人生に関わった3枚のアルバム」を、紹介させて頂きます。 1、「DJANGOLOGY」 :Django Reinhardt and the Quintet of
the HOT CLUB OF FRANCE 高校2〜3年生の頃、確か中川イサトさんが何かの音楽雑誌に”絶対聞いた方がいいアルバム” みたいな形で紹介されていたのを読んで、このアルバムに出会いました。 ちょうどその頃からアメリカの古いBluesやJazzなどを分からないなりに聞き始めていたのですが、 このジャンゴのアルバムはそんなアメリカの古い音楽とはどれとも違う、 なんとも優雅なヨーロッパの香りが漂っていました。 当時はもちろんCDではなくLPレコードの時代。ジャケットも重要な意味を持っていました。 この「DJANGOLOGY」の30cm四方のレコードジャケット。 言葉では言い表せない物悲しい雰囲気を醸し出していて、今でも大好きです。 こんなギターは死ぬまで弾けませんが、このアルバムは死ぬまで聞こうと思っています。 2、「ぼちぼちいこか」:上田正樹と有山じゅんじ 転校生で友達が少なくギターばかり弾いていた高校時代、 当時住んでいた静岡の自宅で聞いたラジオにこのお二人が出演されていて、 このアルバムの曲かけまくっていました。 たぶん「ぼちぼちいこか」が出たところなので、1975年だったと思います。 この頃すで中川イサトさんやステファン・グロスマンの「How
to ○○」のギターとかを コピーしていましたが、 軽快な関西弁にのせたこのお二人のラグタイムブルースを聞き、ぶっ飛ぶました!! 「そっか、難しいギターをコピーするだけじゃなく、 歌をのせればあればこんなに楽しい音楽になるんだ!」と、目からウロコでした。 それで当時の”ブルースのメッカ”関西に憧れ、昔のブルースマンがシカゴを目指した様に 「ブルースマンになるには京都に行くしかない!」と決意。 京都の大学に進学し、その後関西に住み続けることになりました。 私が関西に住むことを決めたのは、このアルバムの影響です! 3、「ACOSUTIC ALBUM」:Amos Garrett 50歳を過ぎて近頃一番良く聞いているのが、このエイモス・ギャレットの 「ACOSUTIC ALBUM」です。 エイモスと言えばテレキャスで弾く風のようなチョーキング・サウンドが有名で、 その心地良い演奏が以前から大好きなでした。 そんな彼が63歳の時に初めて全曲アコースティックギターで出したのが、このアルバムです。 演奏はもちろん、どれも流石やな〜!素晴らしい。これぞ、職人芸! よくこんなフレーズを思いつくなぁ〜と、関心しまくり。 それに加えて左手でポジションを移動する時に出る弦のノイズや、 コトンコトンと雑音が聞こえたり、微妙にリズムが揺れたり… そんな一つ一つが何か妙にリアルで、目の前で演奏を聴いているような錯覚に陥ります。 そして何と言ってもエイモスの力の抜けたバリトン・ボイスが、胸にキュンキュン迫ってきます。 魚心あれば、水心。いえ、歌心あれば、音心! 1941年生まれということなので、今年72歳か。かっこいい歳の重ね方やなぁ〜! こんな風にいくつになっても渋いギターを弾いていたいなぁ〜!と思う、今日この頃です。 そして「プー横丁」さんも今後50周年・60周年・70周年…と渋い音楽を世界中からセレクトして頂き、 私たちに提供して頂けることを願ってやみません!
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