これは、BOM Serviceの渡辺敏雄さんにお寄せ頂いた原稿です。 

 

 

プー横丁の40周年おめでとうございます。お互い長くやっていますが50年目の企画も考えましょう。

 

さて3枚を選ぶというのは大変ムヅカシイです。私の最初の洋楽は昭和24年ごろかなー、ダイナ・ショアの

『ボタンとリボン』その後暫く空白があり中学時代のラジオ番組でカントリー、ブルーグラスを聞くようになった

のがきっかけですが・・・

 

  

 

MOUNTAIN MUSIC, BLUEGRASS STYLE Flokways FA-2318(LP) Smithonian Folkways SF-40038
(re-issue on CD1991)

  1960年代はじめ、これを聞いた時のおどろきは今でもあせない感動で一杯です。地域の中で培われた

音というか洗練さを求める必要のない素朴なパワー、ブルーグラスの基になっている移民の民謡からレコ

ード産業によって見出された音楽という流れがひしひしと感じることが出来るマイク・シーカーのプロデュー

スアルバムである。60年代のフォークブーム、デビット・グリスマンもピーター・ローアンもこのアルバムに

打たれたシンパなんです。

 


 

John Hartford String Band / MEMORIES OF JOHN COMPASS 4539/RED CLAY RC-125

幾度かジョンの自宅に招待されたことがある。ジェントル・オン・マイ・マインドの作者、Flatt & Scruggsの

理解者、オールドタイムフィドルへの造詣の深さ、蒸気船の研究家、言葉の魔法使い・・・どれを取っても

文句なしに人をひきつける人柄でした。彼がなくなって数年後、元バンドメンバー達とのジャムセッションの

なか、「もう亡くなってから10年近くなるねー」でスタートしたこのプロジェクト。初めは我がレッド・クレイから

の発売予定であったがCOMPASSと音源のリース契約をし発売した。ひょんなことから2010年グラミー賞

Best Traditional Folk部門最終ベスト5に選ばれ私はグラミー賞ノミネートプロデューサーになってしまった。

 


  

 

THE FICTION TWINS / TOSHIO WATANABE Red Clay RC-126

初めに話したように10代の頃に受けた強い印象は相当持続するものだと思います。モンロー・ブラザーズ

スタイル、これもラジオで聞いた時、ノック・アウトであった。チャーリーモンローのギター・ビートとモンロー

のマンドリンの絡み・・こんなん聞いた事が無い!!それからもう50年もたち老人の域に入ろうとしている今、

その思いを残そうと思ったのがこのアルバム。長年の音楽キャリアとは言っても殆どはサイドマン、かプロ

デューサー、しかし今回はクリス・シャープに気持ちを思いっきり後押しされたのです。音程、リズム、発音

と全て不安でしたがスクラッグスを初めいろんな人から学ぶことができ、やるきになったのです。デビッド・

フリーマンのいいコメントももらい、またアメリカやオーストラリアなど多くのラジオ局でも取り上げてもらい

やってよかったと思っています。

 

   

 

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