これは、ギタリストの打田十紀夫さんにお寄せ頂いた原稿です。
プー横丁40周年、おめでとうございます。こんなに長い間、アコースティック音楽の普及に貢献されてきたことは、とても意義深く素晴らしいことだ
と思います。今後のご発展とご健勝をお祈りいたします。 ●「Three Kingdoms」John
Renbourn & Stefan Grossman レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズがプロデュースということでも話題になったジョン・レンボーンとステファン・グロスマンのデュ
エット作品(1987年作品)。ジョーンズは幅広い音楽に造詣の深く、本作でも曲のコード付けなどにも意見したとステファンからも聞きました。 ●「Lulu's Back In Town」Ton
Van Bergeyk クラシック・ラグタイム・ギターの名手として、ステファン・グロスマンに見出されて1970年代半ばから注目を集めたトン・ヴァン・バーゲイク。
そんな彼が、ピアノ・ラグやオールド・ジャズから、ビートルズやボズ・スキャッグスのポピュラー・ミュージックにまで守備範囲を広げた意欲作
(1980年作品)。今聴いても素晴らしい。 ●「Dance Of Death &
Other Plantation Favorites」John
Fahey カントリー・ブルースなどルーツ・ミュージックのエッセンスをギター・ミュージックへ昇華させたパイオニアがジョン・フェイ。過去と現代と未来を
繋ぐ妖しげなサウンドが魅力です。彼を聴くたびに「こういうことがやりたい」と常々思わせられました。
「好きなCD」はとても3枚に絞ることが難しいので、違う観点で3枚選びました。いまだにLPも聴く私ですが、LPで持っていながらCD化されても入手し、それでいて今もLPとCDの両方でよく聴くという3枚をあげました。
打田十紀夫
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