これは、ライター&ギタリストのいちむらまさきさんにお寄せ頂いた原稿です。 

 

  

プー横丁さま、40周年おめでとうございます。
ビニール・レコードの時代からCDの時代になり、ネット通販という手段ができた今でも、多くの支持を受け続けるのは、ひとえに「プーさんの好きな音楽の紹介」に徹しているからこそだと思います。
50周年目指してください。

 

  

「私の好きな3枚のアルバム」

 

(1) 中川イサト 「1310」

日本でアコースティック・ギターを触っているなら、このアルバムは知ってないといけないとさえ思います。今でこそ、インストのソロ・スタイルが広まったものの、その元祖がこれであり、海外から影響も受けつつ日本情緒が織り込まれているアコギ・インスト・アルバム。エレキ・ギター1本かついで上京した18才の僕に衝撃を与えた、今でもNo.1のアコースティック・ギター・アルバムです。

  


 

(2) Mark Knopfler 「CAL」

日本では公開されていない映画のサウンド・トラックで、ダイアー・ストレイツでも少しだけ出ていた感はあったアイリシュ・ミュージックを、全面的に強調し始めたアルバム。エレキ・ギターも使うものの、歪ませるわけではなく、まるでアコースティック・ギターのような扱いで、イーリアン・パイプのサウンドと溶け込ませており、なんとも郷愁を誘います。

  


 

(3)Tommy Emmanuel & Jim Nichols 「Chet Lag」

一度、チェット・アトキンスに会いたいと2001年にナッシュビルを訪れたものの、1週間前にチェットが他界、そして、僕の目に飛び込んできたのは、このふたりがホテルの廊下で夜中の0時にセッションしている光景でした。トミーはひとりで多才なプレイをする人ではあり、バリバリの見せつけプレイもいいですが、もの静かに淡々と弾くジム・ニコルスとのリラックス・セッションで「軽く合わせてみた」ものが、こんなに素晴らしい作品になるという。

 

いちむらまさき

  

  

 

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