これは、音楽ライターの小尾 隆さんに送って頂いた原稿です。 アルバムのジャケットはこちらで用意させて頂きました。

 

 心に残る3枚のアルバム
 

 プー横丁さん、30周年おめでとうございます。僕が初めてお店に行ったのはもう20年もまえのこと。その時買ったのはクリス ヒルマンのブルーグラス盤だったな、なんてことまで覚えています。

 あれから時代は変わり、音楽を取り巻く環境も激変しました。でも自分は変わっていないんですね。

 いや変わっていないと思っているのは本人だけかもしれないけれども、まるで昨日の続きのように今日がある。そんな穏やかな歩みを信じています。大げさな「未来」とやらよりも、ずっと。

 

 1 ロニー レイン&スリムチャンス/エニモア フォー エニモア(74年)
   友人が貸してくれたこのアルバムが自分にとってやがて大きな指針となりました。
   世界で一番大切なレコード。

 

 2 ウォーレン ジヴォン/さすらい(76年)
   ウェスト コースト神話を『ホテル カリフォルニア』とともに終わらせた究極の1枚。
   「このホテルは海に沈んでも、俺から家賃を取り立てるだろう。俺はこのホテルでそっと空調の音を聞いている、、、」この虚無的な終曲「デスペラード アンダー ザ イーヴス」が耳に残る。
 

 3 ジェフ マルダー/シークレット ハンドシェイク(98年)
   かつてブラインド レモン ジェファソンの墓を探して旅をした青年が大きな手土産を持って帰還した。そんな感慨が込み上げてくる素晴らしく、誠意ある作品。こうして別の時、違う場所で彼と再会した喜びは、ことの他大きかった。

 

30周年記念ページTOPに戻る

2013年の40周年記念ページ

プー横丁HPのトップページ

プー横丁の買い物かごサイトShop at Pooh Corner

POOHの世間話コーナー