「私の好きな3枚のアルバム」〜PETA編〜
プー横丁様、30周年、おめでとうございます。30年というと僕が13歳頃からやられていたと言う事なのですね。その頃のお店に行きたかったー!そしたらもう少し僕の音楽感も変わってたかもしれないし。とにかく僕は北海道の山奥育ちなのでくやしいなあ。
さて、「私の好きな3枚のアルバム」、僕の場合は迷わずこの3枚です。
・「PHOEBE SNOW ファースト・アルバム」
僕が20歳くらいでしょうか。札幌の全然音楽と結びつかない喫茶店でこのアルバムが流れていて「えっ?」と思い店の人に聞いたらフィービー・スノウだったのでした。ジャズプレイヤーがバックを務めているようなアレンジで、それでいてフィービーのアコギがちゃんと聞こえてくる。でもっておまけにフィービーのギターがカッコ良い。なによりも透明感のある彼女の声と独特な歌いまわしが素晴らしい。僕はフィービーのこのアルバムに一聴きボレしてしまったのでした。誰かにCDをプレゼントする時は必ずこのアルバムを選んでいるくらいです。なんか夏の日のソーダ水のようなシュワーっとした感じなんですよね。ビールじゃなくてね。その後何枚かフィービーのアルバムを購入したけどやっぱりこのアルバムが最高です。
・「STEPHEN BISHOP CARELESS」
この人はなんてロマンティックな曲を書く人なんだろう。どの曲を聴いてもロマンティックで素晴らしいメロディー。特に「NEVER LETTING GO」やアルバムタイトルの「CARELESS」は聞いていると自分がまるでラブコメの映画の世界にいるような・・・まるで自分がメグライアンと恋の駆け引きをしているような・・・まるで僕がトムハ・・・(もうええっちゅうねん)。
それと僕がアルバムを聴くうえで、こだわる部分のギターフレーズがちゃんとアレンジされている事。実はスティーブン・ビショップのアコギには実際驚かされました。何年か前に東京で暮らしていた時に赤阪のホテルで彼のライブがあり、初めて生で聴ける嬉しさに思わずスキップをして行ったところ、フィンガーからストロークに変わる時に何処からともなくピックが出てくるのである。1.5の視力でよく見ていたらピックは小指と薬指の間にはさんでありフィンガーの時は収めて、ストロークの時は出すのであった。ビックリでした。
それともうひとつ。レコードのクレジットではケアレスのエンディングに出てくるトロンボーンを彼が吹いていると書いてあったのでこの日もトロンボーンを吹くのかと思って聞いていたらなんと口でトロンボーンの音を出すではないか!やられました。
聞くところによるとこの人はいつも失恋ばかりしているらしい。それほど辛い経験をしなければこんな素晴らしくロマンティックな曲は作れないのだろうか。
・「BRUCE COCKBURN HIGH WINDS WHITE SKY」
とにかく僕は高校1年の時にブルース・コバーンのアルバムに出会って以来、ブルース・コバーンには一番影響を受けました。最初に出会ったのは「SALT,SUN AND TIME」で、何を選ぶか迷いますがやはりこのセカンドアルバム「雪の世界」でしょう。初期の最高傑作だと僕も思います。「おはようブルース」「愛の唄」「雪の世界」どの曲も素晴らしく、暖かく、そして涙が出そうになるくらい悲しくて。
20歳の時に札幌の小さな喫茶店で初めて一番前の席でブルース・コバーンを聴いた時の衝撃は一生忘れないでしょう。何百回、何千回と聴いていても一回も飽きたことはなく、いつもあの頃の気持ちに戻してくれる、僕にとって宝物のようなブルース・コバーンのアルバム。
僕にとってこの3枚のアルバムは一生聴き続けて行くアルバムです。
|