これは、ギタリストの 岸部 眞明さんに送って頂いた原稿です。 アルバムのジャケットはこちらで用意させて頂きました。

 

 

 

こんにちは、岸部です。

それでは、僕は「ギター人生で思い出に残る3枚」を書きます。

「ACOUSTIC−GUITAR HIGH TECHNIQUE」by Shigeru Hara
このアルバムとの出会いが僕にインストの世界を教えてくれたアルバムで、
これを見つけなかったら僕はギタリストになっていたかどうかわからない、それほど僕にとっては思い出に残るアルバムです。

このアルバムはまだギターを弾き始めて数ヶ月の時にレコード店で偶然見つけました。
このジャケットのオビに「これをマスターすればあなたも一流ギタリスト?!」そんな宣伝文句が書いてあったと思います。
曲はビートルズの「BlackBird」ポールサイモンの「Scarborough Fair」、ニールヤングの
「Tell me Why」、ドックワトソンの「Doc’s Guitar」、デビィーグラハムの「Angie」等、
様々なスタイルの曲が入っていました。タブ譜付きの楽譜も入っていたのですが、その頃の僕はそこに書かれていた
サムピック、フィンガーピック、レギュラーチューニングといった言葉を知らなかった頃です。
楽器店で教則本を立ち読みしたりして、ピックをそろえそのタブ譜に2〜3行の曲説明が書いてあるのですが、
その通りにタブ譜を見て練習しました。ところが楽譜とレコードの演奏が違うところがあるので、必死に耳コピーしました。

ドックワトソンの「Doc’s Guitar」は早いスリーフィンガーピッキングの曲ですが、
初めは全然スピードについていけなかったのに練習していくとだんだんついていけるのが実感できました。
あの頃は1日6〜8時間位練習していました。このアルバムはシリーズ物で全部で3枚出ていましたが、
ギターを弾き始めて1年ぐらいの時には全部のアルバムの曲を弾いていました。このアルバムのシリーズには
ほんと感謝しています。インストの世界を教えてくれたこと、基本的な奏法をコピーすることで身に付いたこと等、
教則レコードではあるけど僕にとっては大切なアルバムです。

「in the falling dark」by Bruce Cockburn
僕は高校2年生の時から中川イサトさんのギター教室に通ったのですが、その教室で教材としてBruce 
Cockburnの曲に初めて出会いました。Bruce Cockburnはカナダのシンガーソングライターで
アルバムもインストのアルバムではありません。初期のアルバムに1〜2曲ギター曲が入っているのですが、
そのどれもが素晴らしい曲でいっぺん好きになりました。

この選んだアルバムの中に「Water into Wine」というインストが入っているのですが、
無茶苦茶格好いい、でもコピーするには難しすぎる、でも弾きたいということで、必死にコピーしたのを覚えています。
アルバム自体もアコースティックギターをメインに作られているので、アルバム全体をよく聞きました。
今でもふと思うことがあるのですが、彼がギターインストの世界に進んで、曲を作って演奏していたら
凄いギターアルバムを作っていたのではないかと思います。僕のギターヒーローの一人です。

「SOLILAI」by Pierre Bensusan
Pierre Bensusanの存在もイサトさんから教えて頂きました。
プー横丁でアルバムを注文したのを覚えています。このアルバムの1曲目にしびれました。
次の2曲目でもうコピーするのはやめようと思いました。それ以来彼の新譜、楽譜集は全部買っていますが、
聞くだけにしています。このアルバムは彼のスタイルが確立したアルバムだと思います。
まだ20代の時のアルバムなので、これでもかというぐらい、グイグイ来ますが、参りましたというしかありません。
でもギタリストのアルバムを聴くと大抵はどういうことをしているのか見えてきたり、見ようとするのですが、
彼のアルバムはそういう意識なしに聴いています。その中でもこのアルバムが僕の一番のお気に入りです。

以上3枚思い出に残るアルバムを選びましたが、プー横丁さんとも20年以上の付き合いなんだなと書いていて思いました。
この度は30周年ということでおめでとうございます。ずーと続けるということは大変で素晴らしいことだと思います。
これからもいい音楽をお届けください。


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