これは、ミュージシャンの 西本明さんに送って頂いた原稿です。 アルバムのジャケットはこちらで用意させて頂きました。
「私の好きな3枚のアルバム」ですが、
1枚目は、何といってもやはり、僕のまわりの人たちは、皆、知ってはいると思うのですが、これだけははずせないお約束の様にジャクソン・ブラウンのデビュー3枚目にあたる LATE FOR THE SKY (ASYLUM) : JACKSON BROWNE です。 このアルバムは、僕の十代後半から二十代にかけてもっとも影響を受けたアルバム、と言えると思います。当時、浪人生だった僕は、アルバイトに出かけるたびにかならずこのレコードのA面を(A面が異様に好きだったので)聞いてから、行っていました。もちろんB面も帰ってからきいてましたけど・・。ここから2枚目、1枚目とさかのぼってゆき、1枚目も凄く好きでした。その後しばらくして、こんな音楽がやりたいと思って僕はドロップアウトしてしまい、今にいたります。こんなアルバムが創りたい、と言うのがぼくの夢です。 2枚目は、ぐっと嗜好がかわってブラジルのミルトン・ナッシメントのたぶん1stアルバムだと思うのですが、 MINAS (EMI.ODEON.) : MILTONN NASCIMENTO です。 その後、アメリカを中心に音楽を聞いていた僕に、衝撃を与えたのがミルトンでした。二十代の後半、ハートランドのキーボデイスト、阿部チャンのアパートで聞いてそこからはまりこんで、ミルトンのアルバムを買いあさりました。このアルバムは、ジャズでもポップでもロックでも民俗音楽でもない、ほんとうに衝撃でした。 3枚目は、というと・・。本当に迷います。そのまた後、イーノとかポリスとかはまったし、矢野晃子さんとかほんとよく聞いたし、もどって十代後半といえば BIG PINK もよく聞いたし、5thアベニューバンドとか、いやだったらリヴィングストン・テーラーでしょ。という具合にきりがなくなり、 ・・で、決めました。やっぱり曲作りに影響を受けた人として、 エリック・カズに。 If You're Lonely (ATLANTIC): Erick Justin Kaz です。 この人の繊細な声と、それとはうらはらな曲作りの骨格の太さに、とても惹かれます。このアルバムも(どの良いアルバムも皆もそうですが)ジャケットが良いですね。あと自分の 1stアルバム好き もよく分かりました。でも1stも良いアルバムがおおいですね。 本当に3枚に、絞るのは大変でした。 「私の好きな10枚のアルバム」って事になりそうですね。
プー横丁 30周年、本当におめでとうございます。
これからも、良質な音楽を発信されて行く事を、心よりお祈りしています。
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