これは、Dolphin Guitars江坂店の木曽誠さんにお寄せ頂いた原稿です。 

 

 

  今回「私の好きな3枚のアルバム」というテーマで書かせて頂きましたが、中学生〜社会人まで聴いている好きなアルバムを何も考えずに決めたところ、1960年代のロックばかりになってしまいました。

  

 

 

@THE BEATLES・HELP

1965年にサントラとして発表された"HELP"をREVOLVERやWHITE ALBUMほど評価する人はまったく少ないように思うが"HELP"ほどアイドル→アーティストへ移り変わろうとする瞬間が垣間みれるアルバムはない。
サントラ用に作られたA面の楽曲群は、HELP〜TICKET TO RIDEまで続けて聞いてこそ。
モノラル盤とステレオ盤とで聴き比べごたえのあるテイク違いが聴ける一曲目の"HELP"は、50年近く前の曲とはまったく思えない新しさを持ち、おそらく今後もそれは変わらない。

  

 

 

ATHE ROLLING STONES・BEGGARS BANQUET

1968年に発表された"BEGGARS BANQUET"は原点復帰アルバムとも言われ、前作のようなサイケ色は皆無、アコースティックな雰囲気を全面に押し出した内容。
"STREET FIGHTING MAN"の中間部よりフィーチャーされるシタールは、ジョージ・ハリスンのストレートなアプローチとは一線を画し、数十種類もの楽器を巧みに操るブライアン・ジョーンズによるアレンジはやはり天才的。
"ジャカン!ジャカン!"と随所に響き渡るアコースティックギターはギブソンのダブか?ハミングバードか?ストーンズ版アンプラグドと言い切れるアルバム。

  


 

BJETHRO TULL・THIS WAS

1968年に発表されたJETHRO TULLのファーストアルバム"THIS WAS"。メンバーが老人に仮装し、こちらを見下すような怪しげなジャケ写は、アイドル色が一切無くなんとも愉快。
イアン・アンダーソンのはじけるフルートソロが聞ける"A SONG FOR JEFFREY"をフェイバリットに上げる人も多いが、個人的には、メンバー全員のソロが聞けるアップテンポのインスト曲"DHARMA FOR ONE"。
そして本アルバムで脱退するミック・エイブラハムズのギターフレーズがこのアルバムのブルース色に"いっそう"拍車をかけている。

 

 

40周年おめでとうございます!プー横丁さんの益々のご健勝とご発展、ご健康をお祈りいたします。

 

木曽誠

  

 

 

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